くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

自由を奪われて得する者と消されてしまう者

日本経済にとっては、デフレ傾向は続き、主力産業のひとつ自動車のトレンド急変によって、世界が始めたEVシフトの潮流から外されつつあります。

海外国よりも感染率は低く、本来もっと経済活動や外出での消費行動が増えてもいいはずなのに、消費減貯蓄増の傾向でデフレ傾向と合わせダブルパンチです。

 

先週末、WBSで妙なインタビュー報道を見ましたが、コロナ補助金制度に大企業は対象外の現状に合わせたようなもので、一個人が議員と偶然接触でき、陳述が通って急遽国会で、討議から採用まで一気に進んだと言う、前列のないスピード採決のニュースです。

過去にも重要な陳情はあっても、ここまでスムーズに事が進んだ話は過去に知りませんが、なぜこれだけトントン拍子に進んだのか、単なる偶然というより何か必然性があったと見る方が自然です。

考えられるのは、インタビューを受けていた女性が元々政府関係筋に人脈繋がりがあった、またはその筋書きを通して某大手企業がお膳立てをした、そして最後は政府関係者か閣僚内部から、元々懸念材料にされていたこの問題を、さも当事者レベルから陳情した筋書きで、もっともらしく修整させたなどが考えられます。

 

この出来事が単なるたまたまなら、それに越した事はありませんし、非正規雇用者の待遇が改善されるのはいい事です、ただ本来大企業は資本体力もあって、国を頼るべき問題とは少し矛先がずれている気がしてなりません。

政府が中小企業と大企業で従業員の雇用保護を分けたのが、正解とは言い切れませんが、資金繰りにゆとりのない、最も国内に多い中小企業を特別視した事は、特に不等だと思えません。

 

政府は大企業への改善指導をし、説得すべきでした、そうでなくとも大企業は経済政策で有利だったわけで、これが経団連などの意見が影響したのなら、そっちの方が問題でしょう。

今日も週末のためか、海外動乱に抗議するデモ行進が行われており、一見世の中の異変などの問題意識が高いように見えますが、日本は過去何度も国内問題を見落としては、足元をすくわれてきました。

 

海外の前に自国内の問題、例えば東京オリンピックの経済的効果で日本をどうアピールできるかとか、中国からの悪影響を回避しながらアジア諸国とどうまとまるかとか、前進的な行動にどうしても後れを取るのは、他先進国に比べ政府に自国に戦略構想に消極的なのは残念です。

世界はグローバリズムに乗って、独自の戦略に乗って動いていますが、日本は数少ない国際戦略に長けた専門家の活用が芳しく有りませ、YouTube広告で頻出する竹中平蔵氏の誤用例もあり、既得権益化だけに関心の高い政治家や起業家が主権を握って、バランスの悪い運用に始終している間は、勝機は遠のくばかりです。