くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

いよいよ日本も他人事で無くなる米大統領選の行方

みなさんもご存知の通り、いよいよ米大統領選挙が今週大詰めを迎え、11月4日水曜に開票が始まる周となりましたが、最後の最後まで共和党民主党の骨肉の争いに、更にありったけの燃料を注ぎ込んでラストスパートしています。

前回の争いの際もかなり激戦の様相を呈していましたが、今回の勝敗の行方はさらに混迷を呈して、開票開始から窓口調査の間でも一喜一憂するように、当選情報が錯交しそうですね。

 

今回の大統領選の特徴は、相変わらず共和党が劣勢のなかで、コロナウイルスが一段落することなく、最悪を更新しながらの状況で進行していることや、前回同様民主党候補と家族の汚職が、ほとんど米メディアで流されないというおかしな状況です。

共和党が劣勢であれば、これまで日本を含むアジアの対中安保戦略や、知財情報や先端技術を横取りし続ける対中経済制裁が、頓挫するリスクを抱えることになりますが、これによりマーケットは余計な対策を想定していかなければなりません。

 

大統領選は、アメリカの都合で決定されるためアジアや日本の都合など、一織り込まれることはありませんが溜まったもんではありません、せっかく菅新政権で順調な滑り出しを始めた矢先、民主党がトリプルブルーを勝取れば、これまでが水疱に帰してしまいます。

コロナウイルス対策は日本は比較して成功した方ですが、これ以上ダメージは被りたくないですし、それとは全く別に対中対策や経済立て直しなど課題は山積ですし、何よりアメリカがアジアを見捨てれば、中国共産党の横暴はますます加速していきます。

 

どう考えても日本にとって、共和党が負ける結果は生命線を絶たれかねない窮地であり、米民主党の政策は基より米メディア、日本のメディアも中国共産党の政策に有利な情報しか流さず、正確な勝敗の状況が完全に偏った状態で進み、その予想は専門家でも混乱していて、独自の都合で金融マーケットは進行し始めています。

既に、投資家は民主党勝利を織り込んだ投資をしていますし、共和党が勝利して得をする者はほとんどいないかのような勢いで、結果を後押しし始めている見切り発車の状態、日本企業もあれだけ苦渋を舐めた中国市場への進出を、加速させようとしています。

 

日本の景気の行方は、今年中に結果が出るかさえ危ぶまれた、大統領選の勝利宣言の後でしか、本格的に方向が定まらないでしょうから、その遅れる分のリスクは日本企業が負うことになるため、体力のない企業の経営は泥沼の中を進むような厳しさが続くでしょう。

せっかく様々な経済復興政策が順調の中で、米大統領選の泥沼化は同時に日本経済の泥沼化を避けられない大問題にもかかわらず、投票権のない日本人は指をくわえて行末を見守るしかありませんが、これが後出しジャンケン戦略を選んだ日本の弱点です。

 

数回前に、当ブログでもトリプルブルーになった際の覚悟について書きましたが、それがいよいよ現実になった場合に、対中対米外交戦略が改めて見直しを迫られ、日本にとって道の領域の積極外交とリスクと隣り合わせの、先出しジャンケンで勝たねばならない厳しい立場に追い込まれるでしょう。

後出しジャンケンで優位に立てた時代は終わっていて、今ではそれは中国の十八番であり、日本企業も政府も指示待ち姿勢では生き残れ無い段階を通り越しています、この対策を改善しない限り、見えてくるのは大国中国経済に依存し傀儡化する日本の未来が見えてくるのです。