くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

お客さまは神様です

ウイルス政策の外出規制によって、小売店を始め多くの店が閉業を余儀なくされた事は、地域の活力を激減させる残念な事ですし、ようやく規制解除された今も続いていて、これは多くは緊急時の国や金融機関の融資補償が、殆ど間に合っていなかった事が最も大きな原因と言えます。

その災難の中でも朗報はあったのは幸いで、平時より売上が増えた飲食店があったのは巧妙で、希少とはいえ成功事例として共有すべきは、これら成功事例は政府の施策では無く、市民の協力と思いによって実現したという事です。

 

news.yahoo.co.jp

名古屋の飲食店が「コロナ禍でも前年比150%」を叩き出せたワケ(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

 

一般店もネット販売や宅配を開始したり、飲食店も宅配やドライブスルーなどを緊急に設けて、注文を持続させる努力が功を奏したのでしょうが、いずれにしても成功の鍵は、普段店を利用していたお客さまの「店を救いたい」という思いが成功につながっていたという事実です。

その思いは、お客さまにそうさせたい何かが店舗との間に、しっかりとできていた事がそうぞうできますが、普段から店と客のつながりをしっかりと作れていた店が、売上継続につながったのでしょう。

 

お客さまは神様です、と日本では言われてきましたが、あるときは悪意のクレーマーに利用されたり、本末転倒な解釈もありますが、これは本来店と客の関係を比喩したものであり、文字通り神のように客を敬い親しんでもらう工夫を日々拝むように継続しましょう、という教えです。

更に、ネットショッピングの普及で、よりお客さまから積極的に、店側に関心を持たれる意識が普通になっていて、ただ待つ店舗はその関心を掴む工夫は、当たり前と言われる割には実行されていないまま、閉店の運命を待つ店舗もあったのでしょう。

 

結局、お店の信用や人気は、お客の満足度をどうやって高めて、店の価値を持続してもらえるかにつきますので、どのような状況であっても、普段からやることをやって、お客さまの目線を逸らさない結果を出せていれば、お客さまは店を見放さないということでしょう。

業種や扱う商品によっては、激戦区になり競争が厳しくもなりますが、ネット通販が容易にできるとはいえ、店周辺地域の客の心をないがしろにしては、そもそも商売の基礎から踏み誤っているのであって、当にお客さまは神様ですの本質を誤解する事に他なりません。

 

昨今、店舗企業運営にはブランディングが重要と言われますが、突き詰めれば店の価値や魅力、存在感をどうやって理解してもらえるか、それがブランディングであり、成功しているかどうかは、お客さまから寄って来て貰えるかどうかで決まります。

日本人は気質的に自己アピールには消極的な分、スマートな主張や説得がどうしても上手くできない人が多いので、個人店で店長が職人気質だったりだとブランディングは危ういものですが、老舗や地域の名店と言われる店ほどそういう傾向があるだけに、地域の誰かが得意な知恵を出し合って、支えていくのも、まちづくりの魅力なのかもしれませんね。