くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

次世代の通貨制度がもたらすもの

この記事の意味するところがご理解いただける方は、読み飛ばしても結構ですが、次世代の通貨システムの覇権争いがもう始まっている今、お金の流れや仕組みを基本から知っておく必要はないでしょうか?

小難しい話にならないように、サラッとおさらいし、お金の理想像を一緒に探ってみましょう。

 

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「リブラ」を米政府が認可しない本当の理由 (論座)

 

筆者とて、特別金融に詳しいわけでなく、多くの人と変わらないお金のど素人で、偉そうに語れる立場ではありませんが、お金は物の交換を、価値の共有を保証することでスムースにしたことで、一気に普及しました。

日本でも統一国家が成立後の古くから、貨幣を採用してきましたが江戸時代までは貨幣と同時にコメが資産価値を保障する独自の仕組みが採用されて、今では主食という意味しか持たなくなっていますが、本格的にお金に統一されたのは、西洋文化が本格的に入った明治以降でした。

 

その後は、一気に西洋のあらゆるものを吸収して、太平洋戦争で負けるまでは常任理事国入りするほどの評価を受けるまでになりましたが、終戦後はドイツ同様に貶められた経緯があります。

戦後も日本の円は、経済背長期を通して世界のドルやポンドに次ぐ主要通貨にまでなり、主に貨幣価値の調整やバランスを取るのに利用されています。

 

戦後から現在までで、ドルは世界基軸通貨としての地位を不動のものにし、イギリスのシティの影響力が低下したことで、ポンドの影響力が弱まったようですが、上下落の激しい通貨として、まだまだ影響力を持ち続けています。

欧州の統一通貨ユーロは規模が拡大したことでポンドと同等の影響力を持ち、ドルと円の三つ巴による為替調整の柱となっていますが、仮想通貨や高速ネットの発達で、国際間の流通で発生するレートの差益で派生する手数料などが地域で様々だったり、交換する手間が引き金で、仮想通貨やデジタル通貨への注目が大きくなっています。

 

仮想通貨は、一時期注目はされたものの不安定で、管理の敷居が 高いなどの問題で標準化への道を外れつつあり、次に注目されているデジタル通貨が各国で開発されているようです。

アメリカでは、リブラというFacebookが提唱するデジタル通貨が話題になりましたが、様々な障壁により思うように実現していませんし、デジタル先進国の中国が国営銀行初のデジタル通貨を発表しています。

 

米中の市場覇権争いの中で、中国の動きに脅威を持つアメリカは、リアル通貨システムで利鞘を得るビジネスモデルの脅威として捉え、今後何らかの対抗策をこうじていくと考えられますが、中国に一歩おくれた形です。

現金主義がまだまだ普通の日本でも、キャッシュレスサービス提供企業が激しいシェア争いをしていますが、デジタル通貨の開発については完全に蚊帳の外のため、主力に成長するデジタル通貨への依存を選択することになるでしょう。

 

 現金主義の高齢者層、カード払い懐疑主義の方でも、最近叙々にポイントメリットのあるキャッシュレス支払いへの関心を持ち始め、昨年発表された新デザインの紙幣発表も、ほとんどの人が忘れている状態で、現金を持ち歩くデメリットよりも、カードを紛失するデメリットを選ぶ人が多くなっていることが、特徴と言えます。

新しいものに関心が高い日本人が、現金主義に固執した理由はいくつかあるでしょうが、戦後の復興や震災の時に、手許に確認できる現金の安心感は、やはり大きかったのかもしれません。