くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

何をおいて歴史的価値とするか

今回は筆者地元でも問題になっている城へのEV設置の是非について考えますが、これは城をどう捉えるかと言う考え方の相違をどうするかにつながってきます。

筆者の推測では、今回の大阪サミットでの総理の「誤発言」は、大阪万博を意識したもので、残念ながら極めて意図的な誤発言だったのではないかと見ていますが、信じるか信じないかは、あなたの住む地域の事情次第となるでしょう。

 

www.asahi.com

名古屋城はEV不設置で対立、障害者「首相発言は問題」:朝日新聞デジタル

 

 G20での安倍総理発言は不適切だと多くの指摘があったと言うことで少し違和感があったのですが、違和感を感じたのは名古屋でも全く同じ問題が起きているからで、これは偶然とは思えなかったからです。

これは明らかに名古屋城復元事業に対する反対派の援護射撃でしかなさそうな発言で、材木調達で東京の競技場建設と重なったことから始まって、石垣調査不備の文化庁の物言い、エレベーター設置の是非へと次々にハードルを高くされていることと、無関係では無いと考えています。

 

www.huffingtonpost.jp

大阪城のエレベーター設置は「大きなミス」 安倍首相のG20での発言に批判殺到 | ハフポスト

 

こんなニュースの後に、歴史的な史跡復元とは言え、EV設置の是非に触れるのは全く持って不利な状況ですが、あえて書くとすれば、史跡は国の宝財産であることは間違いありませんが、だからといって国民の都合や利便性に合わせて良いのか?と言う課題があると思っています。

市民の税金や寄付で立てるのだから、市民誰もが平等に観覧できて然るべきと言うのは、間違いなく正論でしょうが、今回の城の復元は娯楽施設の復元とは全く似て非なる目的があります。

 

名古屋城のような大型の史跡を復元することは、過去にもめったに無く前例を踏襲するのがとても難しいので、その都度色んなルールが絡んでしまいますが、今回の名古屋城復元は、同敷地内に既に完成している本丸御殿と同じ史跡の忠実な復元性に最も重きを置くプロジェクトであり、例えれば名画の忠実な復元と変わらないものです。

 

どうしても往々にしてこのテーマがブレるのは、名古屋市側の説明不足と言われればそれまでですが、市の観光収益も見込んでいることもあって、想像以上に中央の既得権益からの負荷が大きいのでしょう。

安倍総理の本意はわかりませんが、大阪城のEV発言は、単に観光施設の福祉対応のあり方が重要ではなさそうな気がします。

 

その根拠は、その他の地方創生案件も同様のヘイトがわくロジックとの共通性が見られるからですが、これが事実だとすれば今後様々な地方創生シーンで、地方自治体にとって少なからず負担となっていくでしょう。