くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

台湾高雄市の新交通システムと日本のそれ

今注目されている最寄りの海外観光地台湾の第二の都市「高雄市」は、小規模ながらも北部の首都台北を意識するような、いい意味でのライバル意識で積極的な都市開発が盛んな街ですが、高雄市は新たに新交通システムLRTの実験運用を開始したようです。

高雄市は日本で言えば福岡市・北九州市のようなチャレンジ精神旺盛な街ですが、筆者のホーム名古屋市も頑張っていると思うのですが、名古屋での新交通システムの事象実験は、その後の普及の知らせは聴こえてきません。

 

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バイクの街、台湾・高雄で鉄道利用は広がるか | 海外 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 国際的にシビアな見方をすれば、地政学上の日本と台湾のメリットとデメリットはほぼ同じですが、中国と牽制し合うアメリカにとってのそれも、こうした事実を見るにほぼ同じになっていると言えるでしょう。

日本が地産地消を捨て、海外依存率を高めすぎた一方で、台湾は地場産業の品質を高め、特にトレンドの電子産業とインフラの高度化を進めた結果、身の丈にあった内需・外需の均衡が程よく、まだ日本と比べ経済状態は低いですし、本土中国との問題も多いため課題は多いのでしょうが、日本が国内投資を停滞させている間にここまで発展を遂げてきました。

 

日本が内需強化に出し惜しみしている一方で、台湾は国力を高めるために鉄道整備や風力発電なども積極的に実施したその差が、例えばホンハイのSHARP買収などの立場の転換を産もうとしているのです。

このザマを政府はどう捉えているかわかりませんが、その上でも国内のそれより海外支援や投資バランスを見直さないことが、今後国内産業の弱体化やインフラ老朽化による住民生活の低下を加速させているようにしか見えません。

 

本来なら、このブログでも前向きな話題を取り上げていきたいし、今もそのスタンスは変わりないのですが、ここまで地方創生が前進しない現状に、よくよく思い返してみるとこうした政府の頑なさが、大きく関係していると思えてなりません。

表面上はオリンピックや万博などビッグイベントで、経済的な高揚を演出してはいますが、消費増税に限らない足元の現実をあえて見透かしているような、露骨な政策が目立つゆえに、目が向かざるを得ません。

 

隣のかきの良さばかりをあげつらうのは現実逃避的であるのは承知していますが、友好国の台湾との比較においても、明らかな差がつきつつあるのに、流石に軌道修正できないのは不自然すぎてなりません。

自国の誇りを戦後教育制度によって、ここまでズタズタにされた今この帰結は自明の理なのかもしれませんが、 私たちの日本の住民としてのモチベーションが続いているうちに、国内への財政出動を願うばかりです。