くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

国内の職場に、コスパの高い中国製品が及ぼすノイズ

私たち普段の生活の足となる移動手段は、愛知県のように自家用車所有率の高い地域もありますが、先程前線復帰した三陸リアス鉄道のように、全国的に見ると鉄道やバスなどの公共機関が不可欠な地域が多くなりつつあります。

筆者も若く無いので、何れ自家用車を手放す時期が来ると思うと他人事ではないですが、今回はその公共期間の一つであるバスについてのコメントをしたいのですが、先日WBSで公開された中華製電気バスが紹介されていて、1台1000万円代の低コストが話題になりそうです。

 

web.smartnews.com

格安 中国 電気バス日本投入 (テレビ東京ニュース)

 

 このニュースの画像中にも頻出していた、今最も普及しつつあるバスが筆者もその見た目の可愛さとコンパクトな実用性から気に入っていた日野レノの市場には大きな影響を与えそうです。

その日野製のそれは、電気自動車では無く今後の国内電気自動車化や燃料電池車などのエコカーの実験モデルに使われているものの、まだ実験段階であり中国BYDの電気バスには及ばないことから、今後脅威になると番組ではうたっていました。

 

筆者は、以前から公共機関としてインフラ設備投資の不要なバスの普及をあげていましたが、この市場を中国は見逃していなかったようで、満を持しての発表になった事をみると、国内企業の市場把握と製品開発などの決定力の遅さ、それによりチャンスを逃してしまう傾向が、今後改善されるかが注目されます。

その製品投入の遅さに、国内の製造コストが大きな理由になっていますが、果たして市場チャンスを逃す機会損失と、ネガティブ要因ばかりを理由に足踏みする姿勢と日本企業はどちらを取るべきか自明の理ですが、バス製造に関わらず多くの日本企業が抱える「リスクばかりに拘り市場を避ける」経営が、もう理由にできない時代に、一歩先に踏み出す企業は、今後増えていくでしょうか。

 

さて、このニュースが示す背景には、私たちの生活向上に大きな影響を与えると同時に、働く職場によっても少なからず響く製造業社の企業努力は、今正念場を迎えているということを形容しています。

 

バスに限らない中国製品に飲み込まれるリスクを抱える日本は、今後もそのリスクを受け入れる方向に動きやすくなるでしょうが、それは同時に中国政府の一帯一路政策の傘下に下ることの同意するのと等しいだけに、単なる製品シェアの交代にとどまらない費用対効果を、どう考えるかは、妥協が許されない時期になっているということです。

最近、人口減少によるリスクがやたらと叫ばれるようになった背景は、そもそもわかっていたその事実に企業が対応できておらず、中華製に頼らざるを得ない選択肢への強調と合わせて、国内に住む私たちを追い詰めているように映ります。

 

事実そうなのかもしれませんが、必要以上にそれに圧力を感じ萎縮する方がもっと危険であることを、私たちは知っておかなければなりませんし、特に資本的にゆとりのない中小零細企業はなおさらで、その圧力をチャンスに変える工夫が求められますが、やたらと増える中華の脅威を煽る情報には一定のフィルターを設ける必要があるでしょう。

厳しい時ほど人は楽な方に行きたがるものですが、必要以上に楽を求めるとそのしわ寄せは必ず自分に返ってくるのも事実ですから、今こそ骨身を削ってでも努力を惜しまず知恵を絞った企業こそ生き残れる時代であるのは変わりませんので、過度な情報量に振り回されずに、多角的に市場を観察し自社の強みを出せる市場・製品開発に集中する必要があります。