くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

まちづくりに避けて通れない、5Gのキモ

今メディアで盛んに飛び交う話題に、次世代通信規格「5G」があります。

この技術の普及によって、IT環境の劇的進歩が見込まれ、その市場もかつてない広がりを見せると期待されており、企業だけでなく私たちにも下記引用記事のような大きな恩恵が得られるだけに、通信ネットワークがちょっと奥手な人でも、その行方は無視できなくなっています。

 

japanese.engadget.com

「5Gが未来の生活を現実に」 CES 2019全体まとめ:山根博士のスマホよもやま話 - Engadget 日本版

 

今回はあえて「奥手派」の目線に立って、押さえるべき基本的なポイントを記事ってみますが、得意派の方々にも全体像を再確認するためにもご一読ください。

さて、今のところ通信インフラのバージョンは「4G」で、今みなさんが利用している使い勝手で、満足できていればその限りですが、やはり若い世代や企業を中心に次世代への期待は大きくなるのは間違いないでしょう。

 

ところで、次世代規格「5G」の規格を語るのに、選択肢があるのかと言うと。

これはありますが、その選択肢において少なくとも日本人の立場で言えば、究極の選択をこれから私たちは迫られることになることを、無視した選択は危険です。

この選択肢とは、中国由来の選択と、アメリカ(西洋)由来の選択に分けられますが、細かい選択肢(通信会社・端末メーカー)を決める前に、まずこの究極の選択を余儀なくされます。

 

これは関心のある方ならご存知の通り、これは深刻な問題として報道されており、米中貿易戦争と共にその行方が注目されているからですが、日本政府は今のところ米側の方針を遵守する方向であり、新規含む通信企業もそれをトレースするよう求められていますので、このままであれば私たちは原則中国側のインフラを利用することは無いように見えます。

ただ、現在国内で売られているスマートフォンでは、かつてトップシェアだった韓国サムスン製の端末を抑え、中国ハーウェイ製のスマホコスパの良さから売れ行きが大きくなっていて、その端末を使うことが国内の流れに反するという趣旨の記事が目立っています。

 

また、ITサービスのインフラとして大元の通信交換機でも、現在国内で稼働する過半数が中国ファーウェイ製で、各通信機企業へその改善を促されていますが、実際にその指示を履行しているという結果は、未だニュースにあがっていません。

中国製の機器は交換機でも端末でも高性能な上に価格も安く、企業や個人にはとても魅力的な商品で、身の回りにも端末ユーザーは結構見受けられると思いますが、アメリカ政府の唱える「中国製通信機器の(情報取扱)安全性」が、どこまで信憑製が高いかは、今のところ半信半疑の人が多いように感じます。

 

これはあくまで私見ですが、中国製の機器使用による中国政府のITインフラにおける優位性は間違いなく比例するでしょう。

それが他社通信交換機経由であっても変わらず、中国国内で生産されている端末(スマホタブレット・PC)を利用している限り、個人情報の価値は重大で無いにしても、有事・通常時に関わらず情報操作・通信傍受に利用されるリスクは避けられないということで、直接でないにしろ間接的には中国側の政策に有利になると考えた方がよいでしょう。 

 

その問題と個人ユーザーの利便性とは必ずしも一致しないので、中国製を使うだけで違法だとかアウェイな立場になることはないでしょうが、たとえわずかだとしても情報の経路として利用されることを承知しておく必要があります。

 この判断は、まだまだ高価な端末を購入する際に私たちを悩ませるでしょうが、それより怖いのは、選択が共有される中で都市伝説的な情報の拡散で、人間関係がおかしくなったり、根拠のない差別意識へと繋がることです。

 

例えば、

「中国製端末利用の日本人への偏見」

「訪日外国人の中国製端末への取扱」

 

多くの日本人の立場から考えてこの問題は、インフルエンザの拡散時と同じような「無責任な情報の流布」の危険性を持っており、それに巻き込まれないようにするには、純国産製品の購入・使用が賢明ですが、ややこしいのはアメリカ政府の主張には、間違いはないにしても公平でない点も問題です。

公平でないというのは、従来通り西洋側の環境に付くことに問題なくとも、中国政府側の情報戦略の危険性と同等に、すでに私たちは西洋側の情報機関による情報戦略に巻き込まれているという事実です。

 

一般的には私たち市民が、その驚異の全貌を垣間見ることはとても困難ですが、彼らの立場に立てばその脅威が、存在しないと考える方が困難なところからも、

「どのみち情報搾取の対象になる」

私たちは、中国にしろアメリカにしろこの犠牲を避ける選択肢を持ちません。

身も蓋も無い話になっていますが、まずこの現状を理解した上で、米中のITインフラ覇権争いの中で、次世代「5G」の恩恵を最大限受けるべく、私たちは通信会社や通信端末の選択をすることになります。

 

だからといって、これからは自活していく以上は老若男女問わず、その選択から遠ざかる選択は人とつながって生活する以上、それがたとえ田舎の自然の中で自給自足を選択したところで無いと言っても過言でない時代に入っていきます。

 

良くも悪くも今まさに、近未来SF映画で見た社会が現実になろうとする時期です。

 

これから新たにITサービスを検討される方々は特に、既存利用者の方々も含めてその選択には、こうした事情が含まれることを知った上で、それぞれがある一定のリスクを承知での選択になることを知っておきたいですし、私たちは今後情報利用の面で、

良い方に利用するのは当然ですが、

 

少しでも悪い方に加担するような行為は、自重したいですね。

その積み重ねが、より良く恩恵を受けるのには、とても大事です。

 

人の目が無いからと、言いたい放題したり悪用し放題をする行為は、結果的にその恩恵を狭めることにつながりそれどころか、

悪意のあるものに良いように流用され、犯罪者に仕立て上げられかねないのですから。

ネットの世界は、今後現実社会よりよりウエイトが増してくるでしょうが、筆者はこの世界に「善良な神」は存在しないと考えています。

在るのは、利用する私たちの行為の結果が、善悪のジャッジとなることだけで、それだけにとてもシビアであり、ユーザーの真意が試される宗教的に表現すれば「絵踏み」の世界です。

 

お節介ではありますが、最後に通信ネットワークの一利用者として肝に命じたいことは、その環境の将来を左右するのは、政府でもなく通信環境でもなく、私たち一人一人であり、その自覚が大事だと考えてはどうでしょうか。

 その成果を見るには、今しばらく待たねばなりませんが、少しでも前向きな結果が出ることを期待して記事を終わりたいと思います。