くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

独り立ちしてわかる、わが子の未来へのリスクとリワード

お子様をお持ちの親御さんにとって、わが子の教育費の使い方は切実な問題だと思いますが、こどもの将来性をより広げてあげるには、海外留学をも視野に広げて考慮する方も増えているのではないでしょうか。

某メディアの海外留学にかかる試算を見るに、そのプレッシャーは相当なものであると思いますが、かといってこどもの目が自分の目標を視野に海外に向けられるのなら、なんとか実現させてやりたいのは親心として至極当然でもあります。

 

www.tv-tokyo.co.jp

「マネーCLIP」子供の長期留...|テレビ東京の読んで見て感じるメディア テレ東プラス

 

実際にどのくらいの家庭がこの希望を満たせるのかはここでは取り上げませんが、特に大学進学以降の費用面については、100%親が工面することが必ずしもベストだと言い切れない点は、考慮して良いでしょう。

それ以前の段階、つまり義務教育の段階でわが子に世界へ視野を向けさせる試みを、ホームステイなどで体験させる機会は親負担になりますが、進路を子供が決意した後の費用工面は、自立心を養う上でも自己負担を前提として応援する方が建設的とも言えます。

 

こうした親の行動は海外では当たり前のことですし、むしろ親も子もこの時期に経済的リスクを負うべき時期にも当たると考えれば、さほど抵抗なく可能な手段ですし、逆に経済的に子供の未来を限定する可能性さえあります。

これは一見、逆に感じる方もいらっしゃると思いますが、親が子供を経済的に補助するのは、一方で子供が経済的リスクの体験するチャンスを奪うことになり、本来結果が成功であっても失敗であっても、子どもの耐性力は自立しないと考えられるからです。

 

この先、世界経済は過去のデーターの及ばない、未知の領域へ突入していくでしょうし、私たちが経験した経済的体験や感覚が、どれほど役立つかわからないゾーンへの対処に、今までの常識でわが子を守れるかの保証はないでしょう。

よほど経済的に安定して裕福な家庭はその限りではありませんが、国内の多くの家庭はそのような境遇でないのが当たり前ですから、親が子にすべきは経済的リスクを増してまで子どもの未来を保護するのではなく、経済負担は親子折半して可能性への成功率を高めた方が良さそうということです。

 

その結果のリスクもリワードも、家庭単位でそれぞれすべて結果は違ってきますので、それぞれで最もフィットした折衷案を考えることにはなるでしょうが、極論を恐れずに選択肢を言えば、親の人生を犠牲にして子どもの未来に全力投資するか、親と子どもの経済投資は共に負担しながら、チャンス当来をじっくり待つかの、どちらを重視するかになると考えられます。

この選択はもっと簡単に言えば、子どもという財産を負担と考えるか可能性と考えるかによって、決まってくるということで、いずれにしてもいくら親御さんがわが子の負担を慮ってたとしても、親と子の負担は10対0にはできないことからも、いずれは子にかかる負担やリスクをどう解釈し、子どもとどのようにシェアしていくかが鍵となります。

 

すくなくとも親として避けたいのは、子どもの経済的リスクやリワードを考え・体験させるチャンスを親から率先して邪魔をしてはならないということです。

親がいなくなってもその後子どもは生きていかなければなりませんので、その後の未来を少しでも良いものにさせるためにも、少しでも早いうちから親子の経済的関係を家族全員で確かめておく必要があるでしょう。