くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地方創生に黃信号? ブログを始めて、4年後の現状

このブログを始めて3年半が経過していますが、その書き始めたきっかけが4年ほど前に話題になりだした「地方創生」という国家事業の開始でした。

その地方創生の仕掛け人である安倍総理と石破氏が、4年後に自民総裁選で争う事になるとは、奇遇には思えない今日この頃です。

 

その地方創生事業は、こうして追っていくと名前だけが独り歩きしている感が否めませんでしたが、少しづつ識者からその違和感を訴えられています。

そもそもきっかけは東北地方で起きた大震災からの復興でしたが、その本丸の事業でさえ未だ結果は出せていませんし、その他の地域でも一時期は地元高校生や、大学と官学タッグ、特区創設での新鮮なアイデアが湧いて、話題になったりそこそこ成果を出す自治体もありましたが、期待される成果は無く都市部優位の政策に始終したように思います。 

 

www.data-max.co.jp

「何かがおかしい」地方創生4年目の真実(1):データ・マックス NETIB-NEWS

 

このブログでは地方創生を対局のテーマとして、筆者在住の東海地方ネタとからめながら、全国地方の創生のキーワードをたくさん取り上げてきました。

その立場からしても、違和感がぬぐい去れなかったのは筆者だけではなかったのですね、そもそも地方創生には大阪府知事が声を大に訴えた、地方自治機能の独立は不可避な権限でしたし、愛知でも袂を分かってしまいましたが自治の機運は高まっていましたが、それ以上に実現の声は他では高まりませんでした。

 

その結果かどうかわかりませんが、筆者地元の三重県を例にとれば伊勢志摩サミットで政治利用された割には、政府が引いたあとはさざ波が引くように経済効果が一気に薄れ、三重県に一任されるもその後の人工都市集中化に代表されるように、結局財政難で苦しむ結果となっています。

地方創生とは、自治権は与えられず予算は中央主権の、地方自治体では予算確保が追いつかず、体力を奪われていく如何ともしがたい流れになっていて、他の津法自治体でも同様の流れになっています。

 

現政府は、地方創生を旗印に一時的に東北震災の予算補助をするも、それさえも徐々に話題から外し、その他の自治体でも産業の自称実験場とするだけで、結果においては残念ながら都市部優位の財政政策を進めてきました。

石破氏や、一部人気の小泉氏が最近矢面にあがるのも、こうした下地があってのことで、彼らでさえその後の地方の経過によっては、いつ手を緩めるかしれません。

 

そもそも、東北震災の被災主因である原発放射能の影響は実害と風評共々、未だ実際の解決に至らぬまま、現地住民の生活苦のため原子力発電の是非が曖昧にされ、東電の株主保護が最優先されているように見えます。

言いたくはないですが、政治家には少なからず大手株主が存在する以上、本格的な訴求は実行されないでしょうし、その間に原発事業は協業により利潤追求の手を緩める気配は無いようです。

r.nikkei.com

「原発もう1社じゃできない」 東電など4社提携: 日本経済新聞

 

さらに今年頻発する地方自然災害の復興も手伝って、創生どころか復興でその日暮らしさえままならない自治体が後を絶たない現状は、さらに自民総裁選を盛り上げるためのバックボーン(前哨戦)にさえ見えてくるので不思議です。

それは冗談であるものの正直、ブログネタには心象がよくないのであまり政治ネタに関わりたくないのですが、地方創生と中央政権の政策とは切っても切れない密接な関連があって避けて通れないのが現状で、政治関連は筆者もこの3年半でいい勉強をさせてもらったという、皮肉な結果にもつながっています。

 

そうした厳しい中でも地方自治体は、知恵を絞って工夫をしている姿は感動に値しますが、創生条件が改善されないあいだでも、徐々に予算以外の面で間違いなく賢く、改善するノウハウは確実に進歩し、地方の財産になっているのも実感しています。

しかし、今後世界情勢でアメリカが中国への経済制裁で勢いを止めてはいますが、近いうちに双方の合意後は、アジアの影響力としては実質軟化が予想されますので、その後の日本への圧力は高まるでしょうから、経済的に優位であれば地方自治体の一部から、中国との協業を強める動きもあるでしょう。

 

それを見据えた地方自治と政府の協議というシーンも今後見られるかもしれませんが、まだまだ政府は地域復興とのバランス改善に、本音として関心が薄すぎるように思います。

これからの4年は、東京オリンピックや東海リニア新幹線開通を軸に、どのような変化があるでしょうか? 筆者は相変わらず静かに見守る程度でしかありませんが、今後が怖くもあり楽しみでもあります。