くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

不登校増加など、子供たちの未来を危ぶむものとは。

 待機児童の削減をウリにする名古屋市ではありますが、隠れ待機児童の指標ではゼロではなく、河村市長の課題は続いています。

政府は、待機児童の削減や義務教育無償化の施策を、前向きに検討しているとされていますが、未だ経済成長優先傾向を弱めておらず、前回の解散選挙も確信犯的な想定内の結果によって、暗黙的に前施策が黙認された形になって、今年も何だかんだ言いながら、早期実現は危ぶまれます。

 

橋下徹"これじゃ待機児童は解消しない" | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online

president.jp

 

教育の質の向上をはかることは、新しい世代に日本の現実を理解させ、今何をしなければならないか、の気づきをさせるためにとても重要なことなのですが、私たちの中にも単に政府求める「責任転嫁」をやめ、一から自分たちが施されてきた教育の質を省みて、多くの改善を一歩づつしていかなければなりません。

「最近の子供は」と大人がわかったような愚痴を言っているその間にも、抵抗のすべを知らない子供たちは、確実に一人ずつ未来へのビジョンを見失っていっているでしょう。

 

名古屋市の子ども相談1万2千件 「不登校」が最多 27年度比5千件増 - 産経WEST

www.sankei.com

 待機児童ゼロをうたうような、比較的教育福祉に恵まれている名古屋でも、多くの子供たちが不登校者であり、その問題一つとっても裾野を考えると、その緊急性は深刻なものですが、現在のマシンガン報道(共通ネタをしつこく連続報道する)路線で、こうした情報が私たちに「耳タコ」状態を作り上げ、馬耳東風の心理状態を作り上げているのは、特に深刻です。

こうした状態は、平和な国が通る麻疹(はしか)のような事象と言えばそれまでですが、育ち盛りの子を持つ親御さんは特に看過できるものではなく、その解決にはまず北朝鮮拉致事件の風化と相まって、情報の「耳タコ」病を治す手段を、それぞれの大人がクリアしなければならないでしょう。

 

不登校生ら通うKTC中央高等学院:朝日新聞デジタル

 

こうした問題の中で生きる日本は、世界に先駆けているだけに前例が希少で、風当たりはとても大きなものですが、それを器用に避けて通ることはできても、その先にある私たちの国の未来は、とても残念な結果に終わるのは誰でも容易に想像がつくでしょう。

そんなこと分かっているし努力しているのに、なぜか国内の問題は減ることがないのに気づかれている方もいらっしゃるでしょうが、それは目先の問題だけにしかパッチ(対処)を当てていないことが起因しているようです。

 

不登校の生徒には彼らが通える施設を。となんとか当面の対策を立てているのですが、言いにくいのですが実は解決になっていないかもしれないのです。

この問題に当たる上で私たちが最も気をつけなければならないのは、大人の間でおこっている問題を解決していかないと、子どもが安心できる社会は決して実現しないという動かしがたい事実です。

 

そしてこの一見未知で難解な課題を解決するのは、アメリカに学ぶのではなく、宗教に頼るのでもない、東洋の孤島に生きる私たちだからこそできる「何か」を、粛々と日本の原点を省みながら、考えることができれば決して不可能ではないと思うのです。

地政学的にも歴史的にも「極東のガラパゴス」のレッテルは、東西の国から見れば一見悪いブランドとして扱われ、私たちもそれに準じてしまっていますが、そもそも日本は小国でありながらも、歴史的に稀有な多民族国家だったり、世界的にも古くから成立した組織国家なのですから、その原点から学び、その誇りを子ども達には最低限伝えていくこと。

 

かつての大人たちが施してくれたように、今の大人にはその責任があると自覚すべきです。

その覚悟が、私たちの将来を明るくする唯一の知恵だと信じたいですね。