くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

いいね!とまた違う、一般モニターのアンバサダー効果

 

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 筆者がこの名前を耳にしたのは、ディズニーランドの「大使」に当たる親善大使としての職業を知った時でしたが、このネーミングがそもそも日本では概念そのものが無かったもので、当時目新しさと違和感さえを憶えた記憶があります。

 最近では、当たり前のように効く和製日本語にも思えるネーミングですが、本来はマーケティングに導入される手法にまでなっており、メーカーの新しいモニタリング方法としても、活用され初めているようです。

今流行りのアンバサダーとは一体何か? - SFA Hacks - SFA徹底攻略!SFAの今を伝える

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 最近、マクドナルドの記者会見で発表されたマックファン・イベント「アンバサダー」というモニターワークアウトについて、すでに参加をされている方や、新しいユーザー参加型のスタイルとして賛否両論出ているようです。

 こうした比較的新しい試みにも相当短期間で拡散する情報のスピードの速さは、付いていくのも大変なほどで、この流れはますます加速していくものと思われますので、早いうちに触れておきたいと、記事ります。

 

 評判が急激に改善されてきたマクドナルドの、最近の消費者目線でのトピック・イベントの注目度は目を見張るものがあって、経営者の手腕を180度ひっくり返すものですし、国内の厳しい評価をものともしない勢いを感じさせます。

  マクドナルドのように、アンバサダー(ディズニー風に言えば大使?)という評価制度はいかにもアメリカ風でとても馴染んでいますが、他社でも酷似した手法を採取り入れている企業も飲食関連メーカーを中心に多く、これからの速攻性を期待する評価方法としてフツーになっていくのかもしれません。

 

 情報拡散の多様性としては、とても面白い試みではありますが、今まで主流のモニター精度のひとつとして注目され、特に食品関連のモニター表現となっているようで、WBSでもコメントしていましたが、評価方法としてはいかにメーカー側がその効果をわきまえられるかが、定着へのカギになりそうです。

 

 加えて勝者参加型をうたうもののドライにみれば、あくまでも企業が消費者に行うマーケティング・コントロール手法のひとつである点を、私たちは忘れてはなりません。

 

 参加者側の評価がメーカー側にひっぱられるので、客観性にどうしてもフィルターは関わりますし、メーカー側にコントロールされるような仕組み(規約中に評価者独自性を制限する項目があったり、故意に個人情報表示がメーカー側に任されているなど)のものがあった場合、その評価の信ぴょう性や、公平性を削ぐことになります。

 また、ネット上の話題は、ユーザー目線で語られる点ではいままでは良かったのですが、これからは「なりすまし」も常習化したり巧妙になるでしょうし、専門家と言うレッテルの価値が薄まってきそうなので、その点では情報の出先が明確な、TVや新聞などのメディアの意見も取り入れないと、バランスがくずれて曖昧な評価基準になりかねません。

 

 評価側の個人情報は、公平な評価を期待する側としては、従来の試作品モニターのときのように完全秘匿するか、逆に素性・立場をある程度明かした上で評価しないと、どの程度消費者側の目線で公表しているか、曖昧になります。

 今後生音声での評価のしくみができればまだ声の調子で信ぴょう性は判断しやすいでしょうが、文章だけの評価は今日日モノ書きになれてきた人にとっては、何とでも表現できますので、今後モニターの信ぴょう性や透明性はどう分かりやすくするかは、ひいてはメーカーの信頼性にもつながるものです。

 

 どうあっても、消費者が消費者を迷わせるようなことにはならないことを期待したいですが、IT情報網を使いこなし方によっては、両社すべてが主役になりうる時代になった昨今では、よりメーカー側の消費者情報の取り込みがより巧妙になってきます。

 絶対的に確度や質の高い情報は、入手がますます難しくなるでしょうから、複数の情報を比較して個々の判断が大切になるでしょうが、その時の結果には全て自由と責任が、よりはっきりとついてまわるのは言うまでもありません。