くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

先進国で22位、労働生産性を高めるトライ

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 これは聞いた時点で、カルチャーショックを受けましたが、私たちの国の労働生産性は先進国でも高い位置にあったという先入観があって、22位という事実には言葉もでませんでした。

 この事実は、かつての国内企業の経済力伝説を忘れ、既に世界では技術力を除いてトップを伺える立場には無くなっていると言う現実を、私たちがどう捉えてどう向き合っていくかにかかっているでしょう。

 

 今、過労事故が目立って報道されたことで、とくに大手企業の労働時間短縮化が大きな話題になっていて、広告代理店国内大手「電通」の労働バッシングは記憶に新しいところですが、問題の顕著化が氷山の一角と揶揄されながらも、企業の労働管理担当者は非常にやりにくい状況かも知れません。

 これらのように直接でなくとも、大企業の経営不振での表面化も顕著で、たとえば東芝だったりMRJを扱う三菱重工(航空機)労働生産性というくくりでは同意の課題だと言えるでしょう。

 

 先の電通でも先日社長自ら記者会見に臨み、労働時間短縮化における「人にしかできない事と人でなくともできることの切り分け」をしていると発言していますが、中小零細企業は困難にしても、大手ならば人でなくともできる仕事の精査は、労働の価値を変えていく可能性が出ています。

 また三菱航空機は、MRJの2500時間もの飛行テストに臨んでいますが、取れたデータは膨大であり、従来のネットワークで処理するととても目標までに完了しないため、人がする必要ないデーター処理や転送は、通信大手NTTコミュニケーションズの通信インフラと提携し、通信処理の高速化で従来の400%タスク処理を実現するとしています。

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 交通インフラの効率化がもっとも帰来される物流企業は、鉄道インフラの共有化や物流センター活用の見直しなどで、実働コストの削減やCO2削減により、結果労働コストや、企業価値の向上を進めています。

 労働生産性と言っても、単に社員・労働者の仕事効率向上では限界がある中での、根本的な記号価値・生産力の見直しが本格化してくることが期待されています。

 

 こうした変化を仕事の中で、実感できる立場の人はわかりやすいのでしょうが、大企業では直接かかわらない部署の方や、親会社の改善待ちの子会社に務める方は、実感が沸きにくく、自分がどういう改善をしたらいいのか、二の足を踏んでいる方も少なくないでしょう。

 ただ、冒頭に申し上げた通りに日本の労働生産性がかなり低いのは、知られていることであり、この事実の例外となる企業は無いと考えた方が合理的ですので、より労働生産性向上に貢献できるスキルアップは、個々に与えられる最優先課題です。

 

 従業員の安淑過労で労働時間短縮が優先的な空気の流れる中で、実は日本の職場環境が抱える最も身近な問題は、じつは働いている現場にあるのを自覚している人は少ないのかもしれません。

 企業側の改善努力を求める動きは加速する一方で、無駄な会議や無駄な報告書・プレゼン資料作成に貴重な時間を費やして、仕事としてはいないでしょうか。

 

 その無駄を仕事とする空気を持ったきぎょうは、最も危機感を持つべきところでしょうし、管理職の決断力の遅い企業は、それだけで多くの労働時間を無駄に使っていますし、さらにその上司が……といった負のスパイラルは全体が見通しの悪くなった大手企業にありがちな無駄です。

 こうした無駄は、いわゆる人がしなくてもいい無駄で、近い将来アメリカ辺りからAI化され、人がすべき仕事とみなされなくなる可能性の高いものですし、すでに企業コンサルタント会社など、インテリジェンス企業からAIによる判断の方が的確だと結果を出しているところもあるそうです。

 

 こういった隠れた無駄が、ある程度人間が働くための息抜きだと考えられる向きもあるでしょうが、息抜きととるか怠慢ととるかは企業ごとにバランスは様々で、意見の分かれるところでしょうが、無駄は人が判断するまでもなく業績として現れます。

 その結果を自分の事として真摯に受け止められる会社が生き残るでしょうし、そうでない会社は経営者の能力如何に関わらず消えていくでしょう。

 

 つまり、これからの経済は人が行うにしてもAIが行うにしても、そのバランスが求められ、結果として効率化されていなければ結果を出していくのは難しいでしょうから、社員一人一人が仕事の無駄と効率を常に念頭に置いて、自らの時間は自分で創り上げる工夫と創意が、結果的に自分の人生を豊かにできるかの分岐点なのかも知れませんね。

 そんな時代の到来に向けて、ある時は自分の会社に早めに見切りをつけなければならなくなる局面に、立ち買う機会があるかもしれませんが、できればそういう会社でないことを祈りたいものです。

 

 そのためにも、普段何の気なしに作成しているエクセルやワード書類、徹夜で作成しているパワーポイントのプレゼン資料、果たして本当にそれだけ必要なのか? 単に仕事している気になっていないか?

 そんなことを考える余地のある人は、筆者も含めs事を減らせないのは、自分自身にある程度原因があったりしないか、何度も見直しておいた方が、結果的にシアワセになれるかもしれせんね、余計なお世話ですが。