くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

田舎の話と捨て置けない、地方(中央)自治の闇

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 タイトルからして、地方自治の闇って……おどろおどろしいですね、こんなサイトもみつけちゃいました。

怪談地方自治体の闇

 

 さて、美濃加茂市市長の受託収賄罪の是非を巡って、名古屋高裁の再審で無罪が逆転有罪となった話題は、地元中心に衝撃を与えました。

 若くして市長として 当選した藤井市長への風当たりの大きさは、市民の期待をよそにいかんしがたいものがあったようですが、 一地方の政治事件と片付けて良いものか? 多くの人に懐疑の思いを残す事件です。

 

美濃加茂市長「明日から不在」 来年1月に出直し選:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

 

 有罪判決が出たはずの裁判の後で、美濃加茂市長後継者を急きょ決める選挙は、市民の本意を汲んでか有罪が解けていない元市長がそのまま、再選されましたが、この結果は多くの方が根拠は示せないにしても、おおむねわかっていた結果ではないかと感じました。

 市民へのインタビューでは、在来市長への擁護の意見があったからですが、それよりも双方の明確な証拠が出なかった中で、原告側の主張が否定できないという根拠での有罪となっていて、限りなく原告と検察側の論証の不透明感が相当強いままの、まさかの有罪判決だったため、多くの人は半信半疑というよりも、原告側のごり押し的な面が強く感じられたのかもしれません。

 

美濃加茂出直し市長選、上告中の藤井浩人氏再選 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

www.yomiuri.co.jp

 

 話題にもなりましたが、30代にして市長に当選しただけに、経験不足や検知に疎いのではとの声も多かったようですが、若さゆえの誠実さや実直さが市民に評価されつつあった時期の収賄疑惑だっただけに、タイミングが良すぎる印象も手伝ったのかもしれません。

 普通、公務員の公金私用や既得権益などでの収賄の疑惑が起こったときは、よほど海千山千でない限り、徹底的にやり玉に挙がって、辞任に追い込まれるケースが後を絶たないのですが、このケースはそういった展開にならなかったのも、市民の評価がよかったからでしょう。

 

地方議会“政務活動費”不正相次ぐワケ|日テレNEWS24

www.news24.jp

 

 

 こういった不正問題は、地方に限らず中央でも公僕の趣旨を忘れ私欲に走る公務員の問題は起こるのでしょうが、問題解決を待つ間はどうしても行政が分帝になりやすく、ひいては住民の公益を左右するものですので控えてほしいものですが、公務員の非常識な犯罪などからもうかがえるような、民間の常識からのフェードアウトをされる方が、少なからずいらっしゃるのでしょうか。

 こういった一部の不正公務員によって、悪いレッテルを張られるまじめな公務員はいい迷惑でしょうが、このような事象は民間でも起こるので、区別するのはフェアではなののでしょうか。

 

 話は戻りますが、地方で起こっている若い市長を巡るいざこざは、不正を糾弾すること以上に、今後期待される「若い才能」や可能性を摘んでしまわないかの方が、もっと心配です。

 公務員に限らず覚えておいてほしいのは、ベテランの方は特に自分の仕事を全うするのは、筆者も例外でないですがやって当たり前ですが、それに加え次世代を育てる余裕がなければ、その組織は長く続かないリスクを抱えているということです。

 

 議会の職員は住民が決めるとは言いますが、結局アメリカのように裁判になったときに民間の陪審員がいない以上、民意を反映できずただただ見守る事しかできません。

 それをいいことに、組織のメンツを立てる(などの)ために主張を曲げないなど、日本の政治家は守られ過ぎのように思われます。

 

 今まではそれで済んでいた制度なのかもしれませんが、国際化がすすむにつれ日本国内では常識だった精度は、矛盾のあるところから綻びが現れ、その改善を遅らせればその分国民にしわ寄せが来て、取返しが付かなくならないことを願います。

 むしろ最新のAIの方が、法的な判断や非合理な矛盾は人より正しく判断するのではないでしょうか。人でしかできない事とは、ある意味不条理な判断が求められる場合であって、その多くはごくごく一部の私益に関わる話だとしたら、AIのような判断の仕方は、無用の長物でしかないのかもしれませんね。