くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

なぜ、ニッポンはお世辞にも安全と言えないのか?

 今回筆者は、子供の頃見たアニメ一休さんの最終回、一休さんが泰平の世の民衆に、ドクロを掲げて「訴えかける」姿を思い出して、思わず毒を吐かずにはおれませんでした、とか言いつつそんなえらそうな話でなく戯言です。

 

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 27日にNHKがスッパ抜いた、パナマ文書に記載されていた架空会社の登録者に、いわれの無い一般人の個人情報が偽装に利用された事実は、国内安全性の認識の温度差を浮き彫りにしました。

 私たちの情報に対する視野も、その当事者の抽象的な認識だけでは限定されてしまったり、ニュースの報道や統計の比較で説明された位で、判断できるものではありません。

 

 そもそも日本に蔓延してきた安全神話そのものが、戦後国内で言われるほど確かだったのか、怪しいと思っています。

 国防上の安全は、アメリカの傘の下に隠れることで保障されたと言われますが、結局増えたのは国防費と武器の数であり、武力こそが平和のバランサーだと信じ込まされているに過ぎません。

 

 また、安全な社会の中で、温々と経済成長を成し遂げた資金力は、今後良いように国外資本のいい餌になるでしょうし、政府が何の保証も無いのに、半永久的と信じた度を超えた年金などの社会福祉保証は、砂上の楼閣と誰もが知っています。

 生活英語をほとんど使えない私たちは、中国のように情報統制する必要なく、正しい判断材料を自ら海外より入手ができません。

 

 これって……日本人は安全って事なんでしょうか、ねえ?

 

 自由の国と言われるアメリカ合衆国でさえ、諜報機関による情報監視や、メジャーマスメディアの多くは、既に国にさえ影響を与える資本家の子飼いなのですから、その国に準じてきたこの国は、当然米国と同意の自由があるはずもありません。

 

 「そんな事言ったってねぇ!」

 多くの海外に詳しいとされる論客が、あらゆる資料と論理を持って私たちに、熱く諭してくれてはいるものの、残念なことにその根拠を確かめる術を、教えを請うている私たちは持ち合わせていないのです。

 まれにそれなりにスキルをお持ちの方もいらっしゃるので、確かめることはできるのでしょうが、基本海外に多くの知人が居るか海外語学が堪能で、自ら確かめる事が出来る国民は、先進国での世界のそれと比べて余りに少ない事実は、どう考えたら良いのでしょうか。

 

 一方的な数字や統計資料で固めた「安全性」がどれだけ安全の客観性があるか、信用に足るものかを知ることは、とても重要なことと考えています。

 

 これが、筆者の考える非安全性なのですが、例えば「じゃあ、英語勉強すればいいじゃん」となっても、不思議とスッと英語を生活レベルまでに落とし込める、環境が持てる人が何人いますか?

 会社で急に海外出張を命じられ、慌てて英会話スクールへ通える人はまだ幸いで、学生でさえもなぜ英語スキルが必要なのか、首を捻っていることさえありますし、しまいには、そのチャンスが持てる人でさえ「海外語学なんておぼえなくても、困らないから」と消極的なのは、今に始まった事ではありません。

 

 また、語学力の要素だけでなく、社会の仕組みに関心を持たなない人たちも少なくありません。

更には、少子化や、教育環境も整っていない昨今では、なかなか親御さんでさえ教育へのモチベーションを削がれているように見行けられます。

 

 つまり、平たく言えば、一見充実した社会保障に満たされていると見えるようでも、実際は単にそう勘違いをしたまま、その確かめをする意思さえ持たず、横流しにしていないか、と言うことです。 

 ここまで言うと「陰謀論者」のレッテルを貼られそうですが、それは先の先のパナマ文書関連の疑惑でも証明された通り、自己防衛の要は能動的に目や耳に入ってくる情報を、独自にいかにフィルタリングできているか、と言うことを言いたいのです。

 

 それができていない以上、できていない人にとっての安全性に担保はありませんから、観念して他人の判断に委ねる心の広さが無い以上は、たとえどんな些細な情報源でさえも、確保せる事が、唯一の担保となるでしょう。

 とかく日本は戦後、反核反戦争を掲げ、それが上手くいっていたり、世界に評価されていると思わされてきましたが、経済成長で勝てば官軍だったものが、これからは低迷によって賊軍として、むしろマイノリティに属する時代に入ります。

 

 あと、日本株の安全性についても疑問符をつけたくなる話題で、先日のWBS報道の7-9月期のGPIF運用経過報告がありましたが、短期黒字とは言われながらも、今年度全体では赤字補てんには程遠い結果です。

 また同報道で、オールジャパンと言っても過言でない対象銘柄は、海外資本によって大幅に買い取られいるそうで、安定していると言われる日本株でのGPIFの運用益幅は、狭まっていて赤字の埋め合わせは困難が予想されます。 

 

 最後に平和認識においても、有り難いお経もその一遍でも意味を理解してこそご利益があるものですが、平和の提唱も同じことでこの期に及んでも、世界平和は意味も解からず唱えるお経の如く、訴えていさえすれば解ってくれるなどと言う、偏言には誰も聞く耳は持たないでしょう。

 私達がこの後も、真顔で世界平和を訴えるつもりがあるのなら、宗教がそうだったように、海外語学を独学し論文を書き広めて、海外の人々の基へ歩み寄って初めて、その機会が得られるものと知るべきです。 

 

 まとめとしては、国の安全性は単に防犯実績が高いだけで証明されるのではなく、私たち一人一人独自の目と判断で、見極める能力を高めなければ、安全は神話のまま私たちの心を真に癒してくれることはないでしょう。

 

www.huffingtonpost.jp