くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

映画ロケ地化は観光創生に役立つか?

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  筆者も映画はよく見ますが、テレビで見るより劇場へ行って字幕版で見るのがこだわりです。

 さて今回は、映画と地域に係る役割を考えていきましょう。

 最近の邦画は、実写はむろんアニメでも作り込みがこんでいて、ロケーション(舞台設定)も実在の場所を結構リアルに使うケースが増えているようです。

 

 この春夏に国内で爆発的にヒットした「ポケモンGO」での聖地なる場所が、あちこちに話題になったものです。

 また、大ヒットした「ゴジラ」や「君の名は。」筆者も見ましたが、これらの舞台となった場所も「聖地巡礼」現象が沸き起こって、地方の観光や商業を潤しています。

 

 愛知県も実は、映画のロケ地誘致には積極的に出ているそうなんですね。

 

 最近でも、下の二作品の舞台に使われたそうなんです。 

映画「SCOOP!」及び「少女」のロケ地マップを作成しました! - 愛知県

 

 結構、ロケ地興しで地方創生に参画する自治体の増加は、容易に想像できそうですが、結構ノウハウが必要だったり、地域の生活に支障をきたしたりとか、まず一朝一夕にできるものでもありません。

 芦ノ湖の「ヱヴァンゲリヲン」とか飛騨古川の「君の名は。」のように、狙ったわけでなく、結果として聖地化しなければ、あまり根付かないものだけに、どちらかと言えば息の長い政策として、考えないとならないでしょう。

 

 愛知県は、地方から集まった工場労働者が、息抜きに当てにされた娯楽として、パチンコや演劇・映画が普及したので、比較的以前から演芸を育てようという素地があった様に思います。

 愛知や中部地方出身のアーティストで、ようやく映画に関わる人材が出てきたのも大きなきっかけでしょうし、フィギュアスケート王国と呼ばれる昨今は、それに準じる強みであったのだと思います。

 

 映画鑑賞が、余暇や娯楽の中心で無くなった今でも、一時期洋楽に圧されて瀕死状態だった邦楽は、最近盛り返してきたのは、作品制作者に優秀な担い手が増えてきたからですが、映画娯楽のパイそのものが減って来ているのは、映画世代にはさみしいものがあります。

www.j-cast.com

  かつての様に映画が流行ったら来場数だけではなく、最近ロケ地訪問数が注目されるのは、大なり小なり確かではあるでしょうが、以前からあったロケ地観光(寅さんなんかが有名ですね)が注目されるのは、一つには最近第三局がこの流行に乗っかって提供される聖地向けアプリにありそうです。 

smartphone.r25.jp

 

 既知の様に、ポケモンGOでのマッピングアプリの集客現象でもお解りになる通り、ITデータベースの応用として開発されたと思われる、こうしたマッピングと連動したスマホアプリ群は、今後のトレンドと期待されているようです。

 今後は更に加えてVRによる仮想現実との応用によって、さも在るかのような疑似観光も可能になるでしょう。

 

 それ故に、今後ますます観光地のブランド化は、こうしたコンテンツに採用されるかどうかの重要な判断材料になります。(実地の再現性は、ドライブシュミレーションやゴルフ場ロケーションのゲームアプリで、そのリアリティは実証済みです)

  ただVRという未だセオリーの固まらないインタラクティブでの需要が期待されていますので、今後地方のイメージ戦略的にどのように地域のロケ地開発をしていくかは、映画制作で得たノウハウをいかにこのVRメディアで活かせるか、に目を向けていくべきでしょう。