まちの魅力アップのエッセンス vol.2
前回に続き同テーマの2回目です。
観光は 本来元々在る施設を利用して人を呼び寄せる活動ですが、起業や資本が 関係してこれば、予算は潤沢となっても地域の特性は薄くなってしまいます。
いかに限られた予算で魅力をアップするかは、まさにご当地に在る自慢話をどう知らない人に 聞いてもらうかです。
下に紹介した小さいながらも、地域の思いを募った結果、地域の誉を復活させた例が、
東海地方には明智鉄道の例がありましたが、例外なく地域住民の意識向上に 大きく貢献しています。
もし向上が無いようならば、その施策は地域にとって求められてはいなかったことになりますが、それはさておき普通ならすでにその問題はクリアーできているはずですので、ここでは取り上げません。
ただ、現実的には人の足となる公共交通機関と客の増加を見込む観光は必ずしも結びついていません。
魅力 を上げるのはそもそも在る自慢を分かりやすくする活動ですので、鉄道が自慢ならば風景にとけ込ませるような工夫をすれば、場所によっては独特の風景も注目してもらえるでしょう。
鉄道が無くともバスでもできますし、 地方の風景に溶け込むバスが あったら、その観光ポイントは、 人が集まってくるでしょう。
そのためにも、何度か記事っていますが、その地域を見慣れた人こそ地域の特性を 他の地域と比べて、より特性を引き出す工夫 次第だと言うことです。
地元の魅力を宣伝してくれるのは、他でもない地域を何とかしたいと思っている人のモチベーションが最も必要です。
最近 山間部の林財が不調で、観光強化を検討する活動が目立っています。
その動き、意外にも地元住民でなく、都会からきた、外からその地域の魅力に 気付き移住してくる人だったりします。
特に過疎部はやむなくそうした事例になりますが、過疎部だからこそ、人との関係に疲れた都会の人間には魅力的に見える世界があるということだと思います。
住んでしまうと、どうしても、自分の周りしか見なくなり勝ちですが、人によっては、直ぐ近くの癒やしで十分癒やしを得られる人も結構いるのです。
こうした意識を向上できれば、都会の 憧れる若者の抑圧感を改善できて人材流出を防げる可能性があ4うということですそのために大人は、外の人だけでなく、中に住む人にも地域の魅力を分かりやすくしてあげる 必要があります。
ただ、それを今まで役所だけの仕事だと思いこむのは、人口が減少する日本では成り立ちません。
人口の少ない地域はなおさら、ひととの交流が人をとどまらせる魅力になりますし、多い地域は流入した人に対して、いかに早くなじんで貰えるよう心を砕いて安心してもらえるかが、そのまちの印象を大きく左右します。
ただ住民の思いは、永住する転入者や一次的な訪問者に対して、積極的にコミュニケーションをとらなければ、決して伝わらないということです。
「来てもらった」という思いが伝わってこそ、来た人にとって幸福や満足感をもたらすのです。