必要最低限の給付ベーシック・インカムは「幸福度を増す」のか
幸福度調査の上位に国名を連ねる北欧、それに追随するオランダで「ベーシックインカム」給付実験を行うと発表され、注目されています。
これは国民納税者全てを対象に、所得額に関係無く一律最低額の給付金を渡すというもので、国内外でも賛否両論既に出ているようですが、実施が決まって実証の中で実際の反応をみていくようです。
この試みは、ある意味社会主義的な補償と資本社会とのハイブリッドのようなものですが、高所得者にとっては逆に税金徴収されるなどメリットの小さい制度だけに、オランダの真価・本気度と同時に、私たちの日本でも福祉制度をどう変えていくのかが試されるでしょう。
北欧のような、高納税率・高福祉国家ならではかも知れませんが、日本を含めた高齢化が問題視されている先進国には、避けて通れない問題への問いかけです。
日本は低税率・低福祉国家にあたるでしょうから、今後自己責任の色を濃くしていくか、北欧のように高負担相応の福祉を受ける国にしていくかの、大切な岐路に立っています。
北欧の福祉制度には、数々の重要なヒントが隠されているだけに、覚えておいて損はないイベントですね。
"ベーシック・インカム"必要最低限の給付をオランダで実験「幸福度が増す」
http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/12/dutch-basic-income-experiment_n_7782056.html