燃料電池+ガス発電排熱。大幅省エネ活用のカギ
エネファームなどのガス燃料発電機はガス・電力会社中心に、いくつかのメーカーで実用・販売されていますが、こういった小規模発電ユニットの開発は盛んに改善がおこなわれています。
※写真は技術開発部門 理事長賞の川崎重工業のガスタービンコージェネレーションシステム
こうした機器の地道な発電効率の向上は、我が国日本のお得意とするところではありますが、ドイツ・デンマークなどEU諸国のそれに比べて、装置単体の性能は引けがとらないものの、総合的なシステムの取り組みにおいては、結果として全く歯が立たないのが現状です。
日本の「堅実」で「緻密」高度な技術力は方向としては正しい方向に進んでいるのは間違いありませんので、技術力はこのままを維持できれば世界レベルでも高い競争力を維持しています。
しかし、その高い技術をもってしても競争に負けているのは、それを効率よく運営する「まとめる力」に問題があるのかもしれませんね。
ただし、この「マネージメント力」を単に国やナンチャラ(各業界)協会に任せてしまう私たちの依存体制にも問題があるかもしれません。
「寄らば大樹の陰」ではないですが、国民の意識を明確に訴える事を良しとしない日本においては、国際交流においても支障になっているようですが、これから幸か不幸か? 人口も減っていき、世代交代による意識も変えやすいタイミングではあると思うんです。
前にも記事にしましたが、大手会社の密閉性・秘匿性を良いことに、日本の電力・運輸事業は、思うように改革・改善が進みにくいのが現状ですが、誰もがこのままではいけないと薄々気づいているのです。
先にも言った電力や、医療・子育て・介護など人の生活に関わる選択は、政府や企業ではなく、利用する私たちが「主導権」をもつ意識が大切です。
こういった意識改革があってこそ、日本の誇る華々しいテクノロジーが生きてくるというものです。
それでも、少しづつでもこういった発電システムの開発と、選択肢の提供がある事は、大変すばらしいことだと思います。
富士電機・山梨製作所、燃料電池とガスエンジンの発電排熱を活用−大幅省エネ目指す:日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150526caac.html