くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

グローバル市場へ問うべき、日本らしさの主張

世界で利益を生んできた多くの国、企業が、利己的スタンスで複利を追求してきたのに対し、日本はこれまでどのように取り組んできたのかは、古代では主に中国周辺に限られ、やがて近代にいたるまでには東南アジアに広がり、極東市場に目を付けた西洋列強国の干渉で、大きく変わりました。

その間にも豊臣秀吉織田信長のような世界制覇を目指した経緯もありますが、明治・大正時代には、近隣アジア諸国によるアジア経済圏の構築に夢を抱き、民主的な方法でその実現を目指した時期もありました。

 

現在、日本の政府・企業が、これまでと同様の大志をいだいて活動しているかどうかは、あまり報道されることはありませんが、一部の朗報では技術的には世界のそれと対等に闘えていますし、その大志を引き継ぐ度量はまだまだあるようです。

過去から追って今に至っても、グローバル社会の常識は日本も例外なくアジア諸国に世界を動かせる主導権は、実質的には与えられていません。

 

それゆえかどうかは分かりませんが、中国政府が強引で不正な方法で世界覇権を握ろうとし出していますが、その手段を使ってもおそらく主導権は握れないでしょう。

私達の住む日本は、過去の歴史の中で周辺国を可能な限り助け、世界の潮流に逆らわず産業進化を中心に、平和裏に貢献してきましたが、人口減少による国内経済の目減りは避けられななかで、海外市場への貢献で迷走しています。

 

いまからでもアジアのリーダーシップを取るべきか、既存通りに行くかの選択は、現政府には外部圧力が多様化して、そこまで考えが及ばせられないようです。

世界の潮流は、人口抑制に向かい出しました、そのための様々な施策・経済要求も負担になってきますし、何より次世代の子どもを増やせないことは、厳しいことです。

 

そうなると、高年齢化する人口のキャリアを、いかに有効に生かしながら産業維持をするかが現実的な課題で、数少ない若年層へいかにノウハウを引き継ぎ、全世代総動員で効率よく生産性を上げる工夫が必要です。

助成の雇用環境を広げ、海外人材を入れる、それでも人材は足らないでしょうが、人口が減ることで日本にとって長く問題だった「自給率」問題の解消には光明がみえてくるかもしれません。

 

長い間、国内産業発展を置き去りにしながら海外進出にウエイトをかけすぎたのは、人口増加が前提だったこともありますが、置き去りにした内需復興を海外で得たノウハウで、高物価に耐えられる仕組みを構築する時代に入ったと言うことです。

農産物などの自給率の正常化・エネルギー原料確保も、今年の世界的ウイルスの脅威で、如何に重要な課題かが浮き彫りになりましたが、こうした危機感や気づきによって、国内方針を大きく変えるべき時期なのだと思います。

 

こうした動きによって、企業によっては拠点を海外に移動することもあり、国外企業への税収対策が改められる可能性もありますが、ITインフラの発展で同時に労働者も海外在住・勤務とシームレス化できます。

国内でその恩恵を受けられない企業は、その数ににもよりますが需要の増減によって、淘汰されるものもあるでしょうが、逆に需要の多い業種へ人材移動が起きることで、人材不足はある程度緩和されるでしょう。

 

上に書いたことは、現段階の労働市場の常識では、多くの課題や問題を抱えることで、それゆえ、多くの労働者の理解と啓蒙が、政府によって建設的に進められなくてはなりませんが、人口減少による労働者不足の解決にはつながるかもしれません。

なにより大事なのは、かつてない大きな痛みを伴ってでも、国内の労働環境の再編成を確立しないと、本丸の海外市場への挑戦はおぼつかないと言うことです。

 

幸か不幸か、既存制度を継続してきた現在の労働環境は、低所得者を生むなどの格差というしわ寄せが起きていますので、それならばいっそ少ない人口でこなせる労働環境に、根本的な改善をしたほうが上手くいくかもしれません。

これはあくまで現段階では机上の空論ですし、政治行政・企業の利権も絡むため、実現は困難かもしれませんが、こうした創造的な社会を作ろうとする政治家を、探し出し育てるのも、私たち国民の責任でもあるわけですので、選挙には積極的にかかわって、1人でも多くの有志を送り出すしか、ないだろうと思っています。

 

地味な結論で恐縮ですが、これまで国民が政治への関心をおざなりにし、他人任せににしてきたツケだと気づかなければならないでしょうし、次の世代にまで負の遺産を継承させてはならないのだと思います。

これ以上騙されないために、政治に警戒しマスコミをたたくのではなく、批判行動を提案行動に変えていくだけのことを、私たちは暗に避けてきたように思いますし、子どもたちはそれを敏感に悟っています。

 

大人がすべきは、子どもに説教をすることではなくて、自分の行動を改めることに集中さえすればよいのだと気づくのに、あと何年かかるのでしょうか?自国の膿でさえ絞り出せない大人に、世界進出など雲の上の話でしかありません。

世界では、グローバル化として単一化指向性の高い社会的動きが加速し出していますが、日本がこれまで世界の意向に従順すぎたのを反省し、他人事にしない日本らしさを考え、行動する「日本人としての意志」の主張とその理解への努力を、積極的にすべきではないでしょうか。