くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

世界でも巨大な資本が動く「エネルギー問題」確保について、今を知ろう

地方創生を掲げる中で、このブログでは地震のリスクや、エネルギー問題について何度かテーマを出していますが、ここ久しく出していなかったので、最近のエネルギー問題について筆者なりにまとめてみました。

日本は今でも「エコ活動」が盛んで、まじめな性格にも合って国を挙げて他国よりも高効率のリサイクルシステムを編み出してきました。

 

このこと自体は、決して無駄ではなくむしろ日本人の優秀さは、証明されていると筆者は思っていますが、その優秀さは現実的には実用性がなかったことがすでに小召さていますが、未だこの世界の認識とのギャップを埋められない人は多いです。

分別された廃品回収品は、ある程度再利用に回されますが、その再生原料の多くは、新品の原料より質が落ちてしまうだけでなく、それを混ぜる工程はさらに石油エネルギーを浪費する悪循環を生んでしまうそうです。

 

太陽光エネルギーや風力エネルギーもそのプラント建設には膨大な石油由来のエネルギーが不可欠であり、メンテナンス効率の悪さも併せて、多くの振興事業者やエコ意識の高い投資家を落胆させました。

そんな中で、今年4月にYoutubeで無料公開された、環境問題の闇を痛烈に切り倒すことで注目を集めるマイケル・ムーア氏の新作を見ることになったわけです。

 

Michael Moore Presents: Planet of the Humans | Full Documentary |

Directed by Jeff Gibbs

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=Zk11vI-7czE&feature=youtu.be

 

これは5月までは無料公開されているらしく、いつまでだったか聞き漏らしましたが、環境問題い関心のある方は、100分程度ですがお早めに閲覧してみてください。

ただ、筆者は閲覧して思ったのですが、「では、何にすればいい?」という提案に欠ける点や、情報がちと古い気がしましたので調べると、やはり一部では反感をかっていたようですね、以下はその部分抜粋です。

 

10年前の情報は「2020年のファクトではない」

科学者や専門家たちも、同作の「再生可能エネルギーは頼りなく」「機能させるためには、いまだに化石燃料を必要とし、それに依存している」「環境破壊ないし温暖化に加担している」との主張を「危険なもの」だと、厳しい批評を寄せている。

エネルギー問題に詳しい専門家のケタン・ジョシは、同作を化石燃料の危険性を訴えるものでも、環境保護の大切さを広めるものでもなく「再生可能エネルギーがなぜダメか」を主張するものだと語る。

にもかかわらず「情報が古い」。同作が述べる太陽光や風力エネルギーに関する情報は「約10年前のものだ」。

太陽光発電の専門誌「PV」もまた、同作の中の「太陽光発電の変換効率はたったの8%以下」とのリポートに対し「2009年の話ですか」「現在の変換効率は、別次元は改善(16%-22%)されている」と指摘。

その他にも同作は、電気自動車やバイオ燃料など、化石燃料よりCO2排出や環境負荷が少ないとされる代替手段やエネルギーの問題点にも焦点を当て、片っ端から「疑問を投げかけて」いる。

しかし、情報が古かったり、間違っていたり、解説を端折り、誤解を招きかねない論調となっている。

つまり「再生可能も代替エネルギーも、これがダメ、あれがダメ」と問題を提起するばかりで、「では、新たな解決の糸口は?」の答えは用意されていない。このことも酷評の一因となっている。

こういった批判があまりにも多かったからか、マイケル・ムーアやジェフ・ギブスなど製作チームは、作品公開から約1週間後に米誌「ザ・ヒル」のニュース番組に出演し、批判への釈明を行っている。

マイケル・ムーアは「このパンデミックから私たちは多くのことを学ぶべきだ。私たちはどこで躓き、今後どのように気候変動と戦って行くべきか」「バンデミックという非常事態に自主隔離という制限で対応できた私たちは、気候変動という非常事態にも対応できるはず」と、彼なりの新たな解決の糸口を語った。

環境保護の推進者を非難しているとの指摘がありますが、との質問を受けたジェフ・ギブスは「彼らの活動には感嘆するばかりです」と敬意を示し、「ただ、解決されていない問題はあります」と述べた。また、同作の狙いは、代替・再生可能エネルギーを批判することではなく、「疑問を投げかけることで、議論を活性化することだ」とも。

もっとも、酷評されたのは「マイケル・ムーア製作ドキュメンタリーならば」という期待の高さも関係しているようだ。「Youtube上で無料公開されている(レベルの)動画」だと思ってみれば、それなりの作品だとの見解も少なくない。

 

しかしながら……ムーア監督の言わんとすることは伝わってきましたし、取材先のアメリカでは、なぜ中国・ドイツや日本で盛んにトライアンドエラーされた環境エネルギーについて、アメリカが化石燃料固執したのか、その背景が具体的に分かったことだけでも大きな収穫でした。

日本では、TVメディアの偏向報道・情報制限が激しすぎて、いまいちこの事情がわかりにくく、未だにゴミ分別でリサイクルすることが理想的だと言う意識が取り切れていないわけですから、私たちの頭を冷やすには十分でしょう。

 

そう、冷やしたうえで日本では何ができるのかを、リセットして考え直さないと、ますます利益追求型のエネルギー利権に巻き込まれてしまうでしょう。

映画を見る限りでは、アメリカ政府が判断したように、化石燃料(石油・天然ガス)を使うのが、もっとも環境負荷が小さいのかもしれず、ただ今までと同様ではなく例えば、生産プラントの効率化とか、地下プラントで環境破壊を最小限にするとか、工夫に頭を使うのが有効かもしれません。

 

近年代替エネルギーとして、日本で注目される水素燃料・ガスにしても、プラント構築などのイニシャルコスト面では、膨大な石油化石燃料を消費することになりますから、下記に記載されているほど理想的ではないかもしれません。

ただ、アメリカ欧州で大手投資家が資金投入する、「バイオ燃料」「天然ガス」に比べればかなりましだといえるでしょうが、マイノリティの日本の提案にどれだけの大型投資が期待できるかを思うと、多難な問題でもあります。

 

www.eneco-hd.co.jp

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一頃言われた、化石燃料の未増量枯渇はほぼ数百年は無いとわかっていたり、日本でも海底に眠る新たな化石燃料の可能性も出ていますので、問題は海外資本や中国政府による圧力や妨害という人的問題を、まず日本はどう解決していくかでしょう。

これに目途が付けば、日本は世界でも安定したエネルギー確保が安定し、いよいよエコシステムプラントや、高効率燃料の開発も軌道に乗せることができるでしょうから、これから特に外交下手な日本にとって、政治の立て直しと国内既得権の弱小化に集中していかなければなりませんね。