くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

生活に不可欠な原油航路防衛と戦争拒否とのジレンマ

私達の生活や、経済維持のために不可欠な重油の輸入には殆どを遠方の海外から依存してきた日本にとって、今中東で起きている現実は直接的でなくとも、ごく近い将来に近海で起こりうる切実な課題です。

 その最も現実的な当面の課題は、ほぼ100%輸入に頼る原油を入手する航路の確保ですが、中国が東南シナ海を自国の領海である主張を緩め無いことは、この確保にとって脅威です。

 

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哨戒機、アデン湾中心に検討 対空ミサイル脅威避け活動―中東派遣・防衛省 (時事通信社)

 

 その上に、最近生産国が集中するアラブ諸国での新たな紛争が、話をかけており、唯一外国では親和性の高い日本の交渉力が試されると言われていますが、その実行部隊である安倍総理であっても、アメリカとの経済協定を遵守する立場であり、期待されているほどイニシアチブを積極的に取れないのが現実です。

日本があくまでも交渉だけに拘ってこの問題を解決できるほど、世界の軍事による力関係無くして出来ることではありませんし、この点で日本の有権者は今起きている現実を咀嚼して過去の呪縛から柔軟に、武器保有を強化する時代を真剣に認めなくてはならないでしょう。

 

戦争を単に放棄してきた日本にとって、この現実は受け入れがたいと考える人がまだまだ多いのですが、言葉尻の解釈で始終しているのは既に平和ボケと揶揄されて然りですし、本筋は殺傷能力あるとわかっている武器をいかに防衛と外交に生かしていくかを、これからの日本は積極的に取り入れなければ、国として成立できなくなるでしょう。

これが理想だけでは飯が食っていけいないという現実にあたるもので、私たちは戦後に学んだ平和を世に問うために、武器をバランスよく持って日本人らしい使いこなしをしていかなければなりません。

 

この共通意識を持てないままで、安倍政権が掲げた憲法改正の目標は頓挫させられつつある現状は、白旗を上げながら無防備にその真意を理解されないまま、鉄砲で撃たれ犬死する姿そのものです。

戦争に人生を棒に振った世代や大きな影響に振り回された世代にとって、耳を塞ぎたいというトラウマに悩まされる方々を無視できないのは事実ですが、それでも今やこれからを生きていかなければならない引き継ぎ手の現実を思えば、そろそろその世代交代も強行すべき時期が来たと考えなければ、手遅れになりかねません。

 

未だ有権者の多くが前者で、大きな影響力を持っている時点で、この主張はとても無力であるなかで、有力者たちにも響くような説得をするために、次世代は様々なネットワークで補完しながら、最も過去の歴史を学び戦争をたとえ知識だけであっても正確に知る努力は、必ず必要です。

現実的な体験は時間を追うごとに、彼らの閉鎖性を高め事実を隠蔽していく方向に進んでいますが、それに食い込んで平和な時期でしか正しく理解し難い事実を、彼らより多く学んで、丁寧に諭していく作業が数の論理を乗り越える唯一の方法である限り、不利をあえて受け入れて行動する懐の深さと、相手への共感をせずしては日本の未来を修正できないでしょう。

 

この努力は、世界に類を見ない日本が世界に先駆けてしなければならない、未来を左右するとても重要な試みであり、これを思えば第二次世界大戦が起きたきっかけの時期にも日本が本来の行動を起こせていたら、世界を変えていたかもしれないという後悔につながるものです。

その戦争に 関わったものたちの多くが意識または無意識に持っている懺悔からくる、平和妄信のすり替えに、いっ時でも早く脱出できるよう啓蒙していくことが、戦争への反面教師であり、学びであり、本来の贖罪ではないでしょうか。