くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地域の魅力は変化し変えられる

住みたい街ランキングなどの生活環境の向上に関する興味は、皆さんとても高いことでしょうが、こうした統計情報は地域のブランド性を高めると同時に定位度ランキングも注目され、安易に信用もできない判断基準です。

差し詰め筆者在住の名古屋で言えば、下のように魅力度を上げているとはいえ、交通死亡事故率ワーストを継続しているなど悪材料も少なからずありますが、日本人はランキングを好む傾向がある以上、評価基準として欠かせません。

 

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市区町村魅力度「上昇」ランキング!2位名古屋市&仙台市、1位は? (ダイヤモンド・オンライン)

 

 最初に、移転先が持ち家か借家かで事情は大きく変わってきますので、借家は条件・予算的自由度が高いですが、持ち家特に新築となると経済的事情に余裕や確証がないと、根本的制限を受けやすいため、注意が必要です。

一見新築家持の方が自由度が高く思われがちですが、時代が固定資産リスクの高まる傾向にある今、むしろ借家の方が災害時や経済低迷時の資産調整が柔軟にできる上で、選択をしたという前提で進めます。

 

 これらの評価を行う団体やサンプリングされる規模にもよりますが、前者を政府がするにしても民間が行うにしても、行う目的はそれなりの思惑が影響するのはある程度仕方がなく、後者についても絶対的な量が少ないと、対象の偏りや調査の仕方でほとんど機能しないものも少なくないため、あくまでさんこう程度で止めるのが賢明のようです。

移住する人が、住みやすいか否かを判断するのに大事なのは、まず現状の環境をより良くしたいのか、大きく変えたいのかによって変わってきますので、まずこの切り分けには各自治体の公表する基礎統計を参考にします。

例えば人口の増減率とか住宅専用地域についての取り組みとかを中心に現状と比較することになりますが、前者目的なら差分の比較で済みますが、後者目的の人はこの基礎情報を最初から比較し直すことになるので、納得するまで徹底的な比較が必要になります。

 

 基礎情報に納得したら、各自の目的によって安定度とか福祉充実とかの、付加情報の比較で相性を詰めていくときに、上で紹介したようなランキングを目安にしていくと思います。

これらランキングは商品で例えればCMのようなもので、ある程度情報価値を差し引いて判断する目線が必要で、これを重視すぎると後で後悔するし、評価基準全体を狂わしかねませんので注意したいですね。

 

これらの下調べが納得できたら、散歩か余暇感覚で現地視察を1日単位か何回かに分けて、目的に沿ったポイントを実際に確認しますが、ここで意外に大事なのは数字的なものより相性とか感覚的な良し悪しで、移動する人全ての印象や心地よさをしっかり確かめることです。

筆者は今まで5回ほど移転しましたが、今の住居は検討時に全体の雰囲気や風景が腑に落ちた場所に移転したことで、実家の次に居心地の良さを得ましたので、実利的要素は重要ですがそれより感覚的な相性は、長く住む場合はもっと重要になると感じました。

 

 

最後に、済みやすい地域や住まいを探す行為は、 ここで書いたことだけでなくとても繊細な事情が絡んできますので、やはり優先順位の高いのは住みたいと実感できるかどうかと予算とのバランスに尽きます。

あと改めて言えば、地域との相性や条件が近親者や家族内で別れてしまった場合、難易度は大きく変わってきますので、簡単ではないケースもありますが、こうした感覚をお互い普段の生活から察し合う習慣づくりにも役立ててほしいと思います。

 

こうして考えると、むしろ住みよい環境は住まう各家庭ごとの調和を、家庭ごとやコミュニティ単位で把握して、共有できる仕組みやルールが作れているかどうか次第であることがわかってきます。

それが、価値基準や嗜好がバラバラな人が集まる都市部と、逆に慣習や暗黙の民間ルールが重視される地方部では、作り出す手順や事情が全く違いますので、そのしくみ作りに参加しやすいかどうかが、結構大きいことも大事でしょう。