くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地方創生、都市と地方の価値観と温度差

このタイトル通りこの温度差はなぜに起きているのでしょうか? そもそも安倍政権が発足時に掲げたこのマニフェストをどこまで達成しているかは、海外との軋轢や状況の変化を理由に2の次3の次にされがちですが、結果東京への人口集中化が地域への利潤分散を実現できていないことを証明してしまいました。

今でもどう政府はこのお題目を掲げ続けていますが、立て続けに起きた地方の天災や自然災害対策費の追加によって十分に生かされずに来てしまいましたし、未だできていないから継続するという見通しの利きにくい泥沼にはまっているようです。

 

その先には、国民(特に地方在住の)の選択肢が無く、狭められた選択肢が自動的に適用されているように見えますが、その根本的解決にはかつての政府が実施した財政出動しかありませんが、その動きも見えずこの難所を国民の税金の範疇だけで切り盛りしようとしています。

 その姿は「欲しがりません勝つまでは」のスローガンで慎ましい努力を強いられた時代の再来を予感させるものですが、当時は戦争があったからで、国民に良くも悪くも選択肢は無かったのです。

 

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【とちぎ参院選 民意の行方(3)】地方創生 人口増、実効性は不透明|政治行政,県内主要|下野新聞「SOON」ニュース|とちぎの選挙|下野新聞 SOON(スーン)

 

しかし現在はむしろ国内の留保資金が他国に比べても潤沢な時代であり、国民の選択肢はあるはずですが、その行使を許さないのは何がそうさせるのでしょうか。

 ちなみにお隣の中国は、大国アメリカの経済制裁を浴びる中で、かつての日本のように公私一丸となって経済危機を乗り越えようとする機運がマックスのようで、大方の経済指揮者の予測を裏切るように、むしろ世界市場への影響力を強めています。

 

この事実は、かつて日本が起こした経済成長のお株を奪われたようで口惜しいのですが、あれだけの大国がなりふり構わずもがく姿に、筆者はむしろ感動すら覚えるし、日本が持っていたチャレンジ精神を思い起こしてしまいます。

国や市場には経済学では「成長曲線」という概念があって、それによれば中国は斜陽化に差し掛かる時期で、日本は世界で最も斜陽化で先を行っていると判断されることが多いようです。

 

あくまで私見ですが、この概念で重要なのは数字的な規模や人口の大小・市場規模だけで無く、一人当たりのどれだけ市場をポジティブに捉えている人が多いか少ないかも重要なはずです。

日本は残念ながら数の論理では戦えなくなっている事実はあるしにしても、もう一つの前向きに工夫・カイゼンする力を活かす国内環境を、今の政府は中央に集約しすぎているきらいがあるようです。

 

その姿勢には中国のように前のめりに攻める姿勢は見えませんし、それを世相を反映していると言われても迷惑な話で、幸か不幸か地方で続く災害の疲弊感と同時に起こる向上心を煽ることが、最優先すべき政策なはずです。

まもなく参院選始まりますね、その機運や向上心を忘れることなく、一歩でも改善するように進みましょう。

 

そして、緊縮財政なるドケチ政策には、今は小さくとも緩和されるように私たちが意識をして態度に示すようにしたいものです。

今、大阪がその課題克服に重要な試行錯誤を実践しつつあるようです、その杭を打とうとする動きもあるでしょうし、他人事とみる人も少なくはないでしょうが、日本人はこれまでもこうした地道な「小さなことからコツコツと!」を実践してこれた国民性があります。

 

たまたま関西から起きたにせよこのムーブメントは、被災地復興の思いと同様に私たちの大切な原動力・宝であり、かつて織田信長が起こした時代の変化を、今度は私たちから発信していかなければならない時代への挑戦状です。

未来は他力本願で切り開けられるほど甘いものではありませんよね、日本人は思いを行動に移すのが苦手だと言われますが、今の政府のように閉じこもっては何も良いことは無いと知ってしまった以上、行動した経験に頼る姿勢と、行動による責任と課題を一つづつコツコツ解決するしかないのですから。