崩壊した大国が認めなかった未来技術
未来の交通網について、アメリカや北欧での取り組みを記事にしてきましたが、国内では特有のしがらみもあってか、明確な実行に至っていないのは少々残念ではあります。
その中で筆者が注目したこのニュース、ご覧になった方も多いと思いますが、今は亡き意外な国でも希望を捨てず未来を見据えていた人もいたという意味で、私たちの現実如何に関わらず「目指す者」の姿勢として、とても興味深い話題と思いました。
すでに半資本国家ロシアとなって久しい「旧ソビエト連邦」にあって、当時からこの発想があって、ここまで実現した移動体はとても現実的で合理的で、私たちが想像した未来像にあったものでした。
ニュースによると、この技術は製品化にこぎつけたものの、採用されていないのは残念ですが、中東で引き合いがあり今後導入が決まったとのことで、世界のベンチャー企業にとってモチベーションに繋がる話題すね。
個人的には日本にも導入をしてほしい案件ですが、国内のインフラ整備にどのような影響を与えるのか興味があります。
今、日ロ間で北方4島返還をきっかけにした経済交渉が進んでいるので、この民間企業の技術を引き合いにできないものかと期待してしまいますが、そもそも国が潰した技術なのでその実現性は小さいのかもしれませんね。
ただ思うに、このシステムはアメリカのものより、北欧の路面電車と同等の実現性が高いものであるのは明確で、地震国である点で即導入は無理にしても、低コストで導入しやすい発想なので、大阪万博を契機にロシア館扱いで展示してほしかった「未来」です。
万博といえば、前回万博の大成功の印象が強く今回も同様の期待が大きいのですが、経済効果はかつてほど期待できないことは承知の上での招致ではあっても、技術的には何十年先の技術ではない数年先の技術展示になりそうなので、即効性が高い分は毎年各地で行われている「企業ショー」の意味合いが高い分、未来へのワクワク感はちょっぴり弱いかもしれませんね。
加えて一部識者意見として、無駄だとか負担だとか出ているものの筆者は、当時よりグローバル化の現実味が高い現代において、開催する意義は高いと考えますし、それなりの経済効果は期待できると思うので、大阪府民ではないですが大賛成です。
まあ、地方創生推しの立場としてという意見にはなると思いますが、やはり国の行政は中央に偏る傾向は今後も弱まることはないでしょうから、一矢報いたいところで期待している、というのが本音かもしれませんが、そのバロメーターになるこのイベントはとても興味津々ですし、前回はギリギリ年代問題で行けませんでしたから、今回は行ってみたですねぇ。
でも激混みだろうし。並ぶの好きじゃないんですよ、
すし詰めは……もっとイヤだなぁ、ああ悩ましい。
これが、ホントの本音でしょうね。