くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地方創生のみ旗が降りおろされた後にも、消えない不安

地方創生のカンフル剤として期待される東京オリンピックと、追加された大阪万博によって、さらに5年の猶予期間が与えられて国内での目標・ロードマップの目処が出来上がったものの、景気向上の実感や不透明感がこのトピックで解消されるかは、結局私たちの頑張り次第であることの変わりありません。 

 

https://s.kyoto-np.jp/top/article/20180923000048

地方創生、未来像見えず 京都、期待と不安交錯 : 京都新聞

 観光地として不動の地位を掲げる京都でさえ、長期的な視野で見ればおぼつかないと感じており、決して国内観光業界を先導する立場でなく、一地域観光のケースとしての事例でしかなく、各地域での独自の問題毎の課題と可能性を、観光客の増加に向けてどう活かせるかは、観光ノウハウの共有しか足がかりがないことへの不安がましているのでしょう。

 

mainichi.jp

シュガーロード号:平筑鉄道特別列車 フレンチ堪能、上質車窓旅 福智町とJAL共同企画 /福岡 - 毎日新聞

 

成功を見込める案件の形骸化が、その不安の中心にあるのは否めませんが、その不安が具体的に整理・問題化できている自治体・企業さえ明確にされておらず、その取りまとめを民間企業の拙い規模の範疇で賄わねばならないのは、国を挙げての地域活性をうたうには、あまりにも頼りない気がします。

その提案者である国そのものが、企業の売り上げを優先に終始する今の政策で、その解決は見込めるものではなく、そもそも地震津波災害から始まる救済措置が、東電などの企業救済さらに大元には、株式や為替の原資となる国債を頼みとする資金調達の構造の不透明化で、正常な運用がなされているかが明らかでなく、国民に理解されていない程、複雑にされた国の家計簿が、ルノー日産や、先日NHKでスクープされた資金管理の責任押し付け合いの姿が未だ注目されるのは、暗黙的に問題の元凶がどこにあるのか? を示しています。

 

このNHKスクープの数々の当時やり取りされた金融機関と官僚のやり取りから、雇用者の責任範疇の曖昧さと権限の限定の間で、経営者は幻想的な決断をし、雇用者は責任転化を繰り返す無法地帯の実像が、はっきりと浮かび上がっていました。

日本人経営者なら曖昧にして逃げることができるが、外国人経営者は徹底糾弾しその公平を欠いた弱いものいじめの図式がある限り、お金に関わる責任所在とそれに関わる責任の重みを理解するまでには到底及ばないだろうと悟りました。

 

たやすく言えば、高度成長期の亡霊が未だ世にはばかり、安定雇用者の保護がゆきすぎた時代のしわ寄せが、実体化させにくい実感として出ているのであり、稀有なビジネスチャンスに大きく影響を与えてしまっているのでしょう。

そもそも担当部署でない限りお金の心配の要らない仕事は、存在するはずがないのですが、実際に存在できてしまう状況に異常さを感じられない世相では、その危機が倒産に直結する個人経営者の立場はますます過小評価され、地域活性化の中心として活躍すべき大事なチャンスを、ほぞを噛む思いでみすもす見すごさねばならない時代に憤りを禁じ得ません。

 

子供時代から私たちは、雇用者・従業員としてのスキルや教養を学んできた経緯が、お金の扱い方を軽視する姿勢を持つに至りました。

この境遇を、他人事にしたり責任転嫁することは簡単ですが、その行為が輪をかけるように自分にブーメランのように悪天に繋がっている事実を、真剣に考え実行していかなければなりませんし、いまさらその原因が「教育」や「行政」のせいにする時間はない程、切迫している現実を忘れてはなりません。