自虐ネタも、たーがいにせにゃいかんよ!
タイトルをちょっと地元風に河村名古屋市長風に書いて見ました。
と言いますか、名古屋市の“行きたくない都市ナンバーワン”の話題からまもなく1年が経とうとするこの秋に、未だに地元民の中で尾を引くようにメディアに登場する自虐ネタ記事は後を絶ちません。
で、今度はかなり前にも当ブログで紹介した地域キャラ「知多娘(ちたむすめ)」に続くように「おいなごちゃん」の起用となる様子ですが、悪いとは言いませんが知多娘に比べて同期がなんとも不純で情けない感があります。
“行きたくない都市No.1” 名古屋の救世主は非公式キャラ「おいなごちゃん」(中京テレビNEWS) - Yahoo!ニュース
TDLやユニバのような、モンスターリゾート施設はないにしても、そもそもそれに依存する商業体質もどうかと思うし、中部地方の身の丈を考えれば経済効果では十分善戦しているはずなんですが、どうも筆者にはこうした体質からくる劣等感だけなんじゃないかとため息が出ます。
地域創生を応援する当サイトとしては「無い物ねだり」より「在るもの勝負」したほうが自然で効果的なのに、地元愛の強さを強調しすぎた故にどうでもいいへり下り感が、筆者にはいいようにマスメディアに利用されてるようにしか見えません。
今週関東圏では定番の「ららぽーと」という三井系?の商業施設がオープンし、しばらく混雑しそうなんですが、より選択肢や東京ブランドが身近になるのはいいとして、地域おこしには東京ブランドでの画一化が進んで、中央一極集中化が進んで地方の特色がますます色褪せていく残念さがあります。
ネット普及で商品購入はわざわざ現地にいかなくてもできるようになった今、体験型のサービス(実際行かないと楽しめない)の精度がより求められるようになりましたが、今東京が血眼になっているブランド維持の姿勢でもわかる通り、地域でもその開発と精度維持の難易度が高まっています。
あの観光都市「京都」であってもインバウンド観光客の集客に陰りが出だし、観光関連者は問題視しているとも聞きます。
それだけ、狭い日本で東京とその他での、地域の特色をわかりやすく海外の人々に示す地域ブランド・ネームの価値向上においては、戦争状態にさえなっているのです。
この状況で、自らのブランド性をこき下ろし、マイナスイメージを持たせている自虐記事は、地元が発信していれば自殺行為、他地域がなりすましていれば殺人行為にひとしい、笑えない事実であり、マジで速攻止めるべきでしょう。
東京を含め、他地域からの移住者が流入しやすい傾向が大きくなっている地域では、生まれながらの地元っ子の比率は下がり、そのような人々に地元愛を押し付ける気はありませんが、商業的利便性を過剰に求め住む場所の特色に関心を向けなくなっている傾向が、強くなる昨今にはどうにもやりきれない思いが消せないのです。
名古屋周辺でいえば、長久手など「住みよい街」もあるわけで、地域の良いところを素直にアピールする風潮より、地元愛をことさら強調するのが「田舎臭い」みたいな風潮があるのは、なんか違うようなきがするのです。
まあ、東京はブランド以前にたしかに実利・便利な点が多いですが、だからといって東京周辺に住む事=勝ち組のような偏見を、広めるメディアの報道トレンドはいかがなものかとも思うのですが、困った問題ですねぇ。
そんな暗い話で終わってはなんなので、最後にささやかな抵抗というか、応援の気持ちを込めて……最新ネタでもご覧いただければと。