くろま流 × NAGOYA式 ブログ

地域産業・観光を広い目線から、東海・名古屋あるあるをリサーチ。

「海水の真水化」にまつわる、日本・世界の思惑と標準化

最初に、度重なる災難に日々の生活もままならない方々への思いと、惜しくも亡くなられた貴い命に、それでも乗り越えようとされるその強い意志と地域愛に敬服すると共に、一日も早い復旧をお祈りいたします。

 

先の西日本豪雨による災害復旧において、真夏の炎天下での作業とそれにも増して難儀な生活を続けている住民の方々にとって、飲料水は基より生活水の調達は想像以上に生活への負担を増す大きな要因になっています。

多くの方の疑問に、下記事のような海水を真水化する技術の導入を急ぐべきだとの声が多かったと思いますが、数年前には技術的にも実用化もできていたこの装置の導入がこの期におよんでようやく導入されたかは、今後の災害時対処の課題になるでしょう。

 

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海水を真水に変える装置が登場 広島・三原市

 

水といえば、地球上の生きとし生けるもの全ての不可欠なものですが、それ故にその利用のされ方は複雑な様相を呈しています。

日本では国土の地理的条件によって、天然水は豊富で無尽蔵だったために、私達の認識は「あって当たり前」であり空気のような存在でしたが、いざ国外に目を向けると水は利権や勢力争いを生む「聖杯」の如きパワーツールであることを、思い知らされるのです。

 

その水に関わる勢力図によって、いよいよ水の大国であった日本もその影響を受けているのを、ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、私達はこうした災害を通して水(真水)のありがたみを知るだけでなく、今一歩海外に目を向けてそれに関わる世界での水の実態を知る必要があるでしょう。

例えば世界では、水を牛耳る企業が存在し概ね大手数社が独占していることや、日本国内でも中国を始め世界の水関連企業が、良質な天然水を狙って山林の買収をしているなどの実態が普通に存在します。

 

昨年までの景気後退で負担となっていた山林の地主や自治体が、管理負担の大きさから土地を売却するケースが目立っていると言われる中で、さらに最近連続する山林起因の災害や天災によって、ますます私達の森林保全のモチベーションは、マイナスにかつ投げやりになっている点は、将来の日本にとってとても危険なことだと認識できるかは、とても重要なことです。

陰謀めいた表現をすれば昨今の地震や台風災害は、意図的な災害によって国内の森林の価値観を、私達から形骸化させる「見えざる手」による意思でも働いているのでは無いかと勘ぐりたくもなるほどです。

 

実際に人工災害の可否は置いておいて、連続する天災による私達のモチベーション低下は確実に進行していて、ここで現実に耐えながらも広い視点で考えなければならないのは、商工業が主役となる現在の日本において農林水産に関する資源は、軽んじられやすくなっている空気への危機感に他なりません。

こういった災難時だからこそ実感する自然の怖さを知るのも大事なのですが、それと同時に当たり前にあった水を始めとした自然からの恵みやその価値を、同時に私達は見直し優先化させていくのが、高度経済成長や先進国の地位甘んじてきた日本において、最も高いハードルになるような気がします。

 

このような有事からの復旧の最中に、安穏と生活する筆者が言えるものでは無いのでしょうが、それどころでは無い方々に強いると言う話ではなく、こうした災害を見守る者達の大切な目線として、それでも日本の山林を捨てずに苦しみながらも共生していくと言う、日本に生まれ生きていく人々の覚悟を、決して忘れてはならないし、後世にきちんと引き継いでいくことが、これからの日本が世界から見ても日本たらしめる、重要な意味を持つと考えています。

 世界で繰り広げられる、死にものぐるいの水資源争奪戦は、自然からのしっぺ返しを食らっている私達には遠い話に思えるのが現実かも知れませんが、真水生成システムの普及は、世界の大いなる意志からの障害を少なからず受けるでしょうが、せめて国内の有事には好きなだけ活用できる仕組みは、国策としてでも最優先で防災システムで標準化して欲しいものです。