くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

マクロ経済での「人手不足倒産」喜ばしい?

少し冒頭でお断りしておくと、少々批判めいた内容にはなるかもしれませんが、当ブログでも何度も記事にしている「人口減少」による地域の人手確保に困窮するじじつから、見るてて置けず記事にしたいと思います。

参照記事の主旨は決して批判・攻撃的な内容でないので、あらかじめ断った上での話ですが、人手不足問題をあくまで学問的にしか見ていない、学者さんらしいコメントだな、とちょっと残念に思った次第です。 

 

web.smartnews.com

“人手不足倒産”が日本経済にとっては「いい倒産」である理由

 

人手不足の現実は喜ばしくないという深刻な現実はこの学者さんも認識している、としたうえでのコメントではあるものの、結局「卓上の論理」に始終していて経済学で語っても、問題解決にならない評価に残念でなりません。

単に人手不足というキーワードが、経済学上良かろうが悪かろうがどうでもイイことで、頭の良い学者さんなら企業と連携してそのノウハウを生かしてこそ、スジというものでしょう。

 

たとえば下記記事のような、運送業でも人手不足で配送機能が低下したり、雇用者の待遇劣化が深刻だったり、地場産業で競争力が大企業にくらべ弱いために、伝統産業が淘汰されたりするなど、数的な就職難は職を選ばなければ良いという話には決してならない。

どうせ記事にしていただくなら、何らかの問題提議と解決につながるご意見を付け加えていただきたかったというのが正直なところです。

toyokeizai.net

ヤマトが下請けから「制服取り上げ」の不可解 | 卸売・物流・商社 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

多くの働く人のホンネは、一頃にくらべれば仕事が選びやすくなった印象はあるかもしれないですが、それぞれの仕事の質や働きやすさの点で何ら変わっていない、むしろ悪化しているしている面が印象強いのではないでしょうか。

雇用問題は、デフレで困窮していた頃と比べてもそんなに変わった印象はありませんし、好景気を前面に押し出した社会の空気が、消費することばかりを強調している分、被雇用者側への負担は大きくなっているように感じています。

 

こうした背景のなかで、こうした表面的な判断はなまじ知名度のある学者さんが、不用意に公言すべきでないと思いますし、企業側の回しものと勘ぐられても仕方ないと思うのです。

おそらくそこまでの話ではなく、専門的な知識上からの判断だとは思いますが、百歩譲ってもこのコメントに賞賛の声があがるとは、とても思えませんでしたし、もう少し雇用者側に寄り添った見解を期待します。

 

批判めいた話になってしましましたが、今大学などの専門研究機関と民間事業との協業に、日本の将来の明暗が左右されるカギになると大きな期待がかかっていると言われていますので、経済学を語っていただく場合はより民間にとって効果の高い、実用性を含んだ評価・提案していただきたいので、あえて記事としてあげさせていただきました。