くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

目先の幸せより少し先の未来を優先すべき土地事情

隣人が、露骨に自己主張しだしてからでは我が家の安泰は守れない、昨今ワイドショーでネタになることも多い、モンスターお隣さんの理不尽な自己主張の話は、他人事ではありませんね。

今日び核家族は当たり前で、更に独居世帯が増加しているために、絶対的な世帯数増加と個人のプライバシーの多様化によって「お互い様」の事情は複雑になっているのが、背景にあるようです。

 

さて、その身近な課題が目線を大きくすれば、国同士の事情にも関わってくるようで、日本の隣国との関係も複雑に変わってきていますが、特に最近経済力を増して鼻息の荒い中国の一路一帯政策は、とても気になる話です。

 

東シナ海で中国掘削船 試掘か 昨年7月以来確認 - 産経ニュース

 

昨年頃からでしょうか、中国がアフリカ進出で経済圏拡大を顕にしたり、オーストラリア北部の港の独占的使用権を買い取って、軍事的な勢力図を塗り替えようとしたりで、東南シナ海の軍事的な緊張だけでない、多角的な動きが露骨になってます。

私たちが北朝鮮の核開発の驚異に目を向けている間にも、日本が所在するアジアのパワーバランスは、転換点を迎えようとしています。

 

それによって、私たちの貿易を含む経済活動も新しい局面を迎え、製造・販売業に携わる社会人の方は、様々な課題に頭を悩ませていらっしゃるでしょう。

そんな中で私たちが目を離せないのは、ジワジワと国内でも軍事的な拠点や運輸・経済的に要になる地域の土地が、中国によって買収されていることです。

 

中国は、資本主義社会の盲点である経済流通の自由度を上手く利用して、塵も積もれば山となるように、自国に都合の良くなるエリアを広げているようです。

これはまるで「囲碁」や「オセロ」のように陣取りゲームをする感覚にとても似ていて、点と点がつながれば根こそぎ陣取りできるように「ちいさな国取り」を繰り返しているということです。

 

この事実をどう解釈するかはそれぞれでしょうが、一つは危機感を感じるのか、もう一つは中国経済圏へ取り込まれる道を選ぶのかを選択するものであり、次世代にとってとても大事な未来選択になるということです。

日本の立ち位置は、過去に数度勢力拡大を目指した経緯があるものの、結果は失敗に終わっていて、その結果はご存知の通り大国に依存する道を選んできたわけですが、基本小国である以上今後もそのスタンスは変わらないし、その中で得意分野を成長させて世界での存在意義を表すのが賢明でしょう。

 

そんな立ち位置である私たちの国にとって、近未来に関わる最も重要なことは、今まで通り大国アメリカと伴走すべきか、新しい大勢力の中国への歩み寄りを深めるか、またはダークホースのロシアとの経済協業を拡大も視野に、ベストバランスを図って三国と協業していくかで、国の未来は大きく変わるでしょう。

その岐路の判断のためにも、まず「今そこにある危機」である中国の手段に高い関心をもっておくのが、とても大事でありそのためには、単に高く買ってくれるから土地を売ると言った安直で利己的な選択には、慎重になるべきでしょう。

まあ、最終的には当事者の事情が優先されるべきなのかもしれませんが、これから更に増えるであろう休遊地の価値の意味は、決して他人事ではなくて地域の課題として捉え見直すことは、私たちの未来を大きく変えうるとても有益なものでしょう。