くろま流 × NAGOYA式 ブログ

地域産業・観光を広い目線から、東海・名古屋あるあるをリサーチ。

時代の過渡期に求められる、職業意識のリニューアル

 

長距離バスでの事故が繰り返されて久しく、タクシードライバー3K秘話とも合わさって、旅客運送業の人材確保はままならないようですが、私たちの足としてまた地方交通の要として不可欠なだけに、国も旅客運送に携わる人材確保の課題に対応を進めている、というのが今回紹介記事です。

この深刻さは数日前に発表された、日野自動車フォルクスワーゲンの技術提携が示すように、緊急を要するインフラ整備改革が、需要のスピードにいかに追いついていないかを、私たちに知らしめたわかり易い例です。

 

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普通免許1年でタクシーも 警察庁、受験資格緩和を検討:朝日新聞デジタル

 

 若年層世代のファーストジョブとしての選択肢を目標に掲げているこの取り組みは、大事な課題であり、道路交通法との絡みもあって警察庁が音頭をとって進めていますが、今までタテ社会だった官庁組織がヨコ方向の連携を伴った動きをしている点では、画期的なのかもしれません。

これからの子ども世代は、成りたい職業のナンバーワンが「YouTuber」だっただけに、仕事のバーチャル化とも言える流れに逆行するかのような職業が、彼らにとってこの先どれだけ魅力のある仕事に見えるかが、決して茶化しているわけではなく成功の鍵を握るということです。

 

このようなバーチャル化できない仕事は、電脳社会の未来であっても人の住む街が散在する以上、絶対に必要な職業であり唯一リアリティを実感する機会でもあり、自動運転やインフラが完備されるまで、一部でも不足が許されない業態だけに、国も緊急に動かざるを得ないということでしょう。

この時代の過渡期で橋渡し的な役割を担う業態は、将来性に魅力が無いように子どもには映るでしょうし、3Kと揶揄されればなおのことで、いかに職業としての魅力度をあげられるか、お堅い警察庁には荷が重くも感じます。

 

いっそ、この手の就業需要が薄いが不可欠な職業こそ、安定性を保証できるように公務員制度を導入するくらいの改革をし、その分事務的職務の公務員は削減するといった既存職業観のリバランスが、時代の過渡期における社会計画にあっても驚くことも無いほど、緊急度合は高いと思っています。

今後ミレニアルと呼ばれる新しい世代間では、ITインフラを軸にした社会感を持つようになるでしょうが、筆者含めアナログ的社会に生きてきた世代にとって、そのギャップをどこまで理解し、参画できるかが大きな課題でしょう。

 

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地震から2年「南阿蘇鉄道」の復旧が始まった | 鉄道漫遊記 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 

新しい、職業価値観の共有

 

これこそ時代の過渡期に生きる私たちにとって大事なキーワードになりますが、既存の価値観から新時代の創造される価値への移動が、実は相当困難なことを実感している人は少ないのでは無いでしょうか、というより既に気づいていながら蓋をしていると表現した方が正確かも知れませんが、この心理的克服こそ根っこの課題です。

特に、上を忖度する慣習がなかなか薄まらない社会風土が根付く日本では、この変革を阻むとても重い要因になるでしょうが、返して言えば少子化で人材不足が明確な現実に対し、筆者のような現役世代が古い価値観をどう整理し、譲歩と合理的な価値観を、少子化で人材不足が明確な新世代とこの現実をどう共有していくかが、人不足問題の解決に必要な、隠れたヒントになってくるでしょう。