くろま流 × NAGOYA式 ブログ

地域産業・観光を広い目線から、東海・名古屋あるあるをリサーチ。

世界の工場としての中国品質と、日本ブランドの迷走

今日のニュースで、特許取得数において中国が日本を上回って世界2位になったとのこと、中国の勢いは加速していますね。

もう10年以上前になるんでしょうか、当時国内の人件費の高騰で大手から中小企業まで、商品のコスト高に喘いていた時代のなか、その解決に中国での生産と品質管理の試行錯誤で、失敗や撤退をする企業が後を絶たない状態が続いていました。

 

当時筆者も東海地方の零細企業で、その中国生産の難しさを肌で味わった口でしたが、中国内の人件費がメリットにならなくなった今、人件費メリットに変わる品質向上という、新たな中国企業との付き合い方が求められています。

 その新しい課題の中で、未だ政治面や地政学での遺恨は残るにしろ、中国の世界における生産工場としてのスケールメリットや影響力について、私たちは考えを新たにしなければならないでしょう。

 

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中国で日式「牛丼」「カレーライス」が“国民食”になりうる理由 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン

 

筆者の住む愛知県一帯の地域は、自動車・航空機をはじめ国内製造産業のかなめを担っているという自負がありましたが、その最大手であるトヨタ自動車でさえ中国産業資本の進化には、二の足を踏まざるを得ないほど発展・多様化しています。

特に人口のスケールメリットを生かした生産手段の多様化は、他国では決して真似できない強みであり、日本のお家芸もこの圧倒的な品質と選択肢は、世界でも影が薄まりつつあるようです。

 

目まぐるしく進化する技術や仕様に、日本はジリジリとアドバンテージを失いつつあるなかで、国内産業界は産業多様化の選択を捨てて「ジャパン株式会社」とも呼べる、企業数の絞り込みと世界市場に訴える強みの合理化を大真面目に実行せざるをえなくなっているように思います。

その解決にはかつて日本で採用されていた制度が、ヒントになるかもしれません。

まず重要なのは高度な匠の技術伝承ですが、それは日本の歴史がようやく紡がれ出した時代にあった「造部(つくりべ)」なる制度を参照できます。

 

造部とは大まかに言えば、かつての大和朝廷が大陸からの高度なモノづくり技術を掌握・進化させるために、朝廷直属で抱えたモノづくり専門集団で、宮崎駿監督作品の「もののけ姫」にも鉄砲の工房として登場していましたね。

その詳細はここでは語りませんが、この造部こそ今の技術大国ニッポンをここまで進化させた私たち祖先の「偉大なる知恵」であり、今日本に課せられた「選択と集中」の道しるべとして、大いに学び直したい歴史遺産ではないでしょうか。