くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

お母さんが頑張り過ぎない社会

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幼児教育無償化がもはやカオスに。本当に子どものためになる政策なの?

 

おむすびを美味しそうにほおばる尾野真千子さんの演技、彼女の飾りのない演技が印象的な電気釜のCMは、皆さんどう見ていらっしゃったでしょう。

こんな記事を見つけて、記事る気になったのは単なるCMの中には、日頃私たちの心に引っかかっているコトが、たくさん詰まっているので、特にこのメーカー推しということでは無く、料理家の重鎮土井さんのセリフがキャッチーで、このシンプルさから自分の身の回りを見つめ直したかったからです。

 

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頑張りすぎなお母さんへ「ごはん炊けばなんとかなる」 土井善晴さん - withnews(ウィズニュース)

 

お米を炊いて作るご飯は、日本人の生活を大昔から現代まで、支えてきた万能な食材ですが、昨今食材の選択肢が増やされたことで、日本の原点がぼやけているように感じていました。

その中で、この「ごはん炊けば〜」のコピーは、私たちはの祖先を含めて様々な困難を乗り越えて来た基礎になる、食の原点がピントボケのような状態から鮮やかに蘇ってくる説得力を持っています。

 

これは私事ですが、幼い頃に母が何か食材に困った時には、いつも大きなおにぎりを作ってくれたのを今も思い出しますが、母親の手で握るおにぎりには、少なからず日本人なら同じような思い出があると思います。

現在は富める日本ですので、さすがにコメと塩だけということはないでしょうが、暖かいご飯があれば、それに美味しい具材が一品でも加えられていれば、それだけでごちそうになる事を、私たちは経験則で知っています。

 

今では白米からできるおにぎり文化は世界に広まっていますが、私たちの家庭で編み出された秘伝のレシピは、それぞれバラバラでも違和感なく共通の財産として、共感できる程の他国に真似出来ない、アイデンティティになり、象徴と言っても過言ではありませんね。

その食の原点の、ごはんは氾濫する食の情報の中では、日本人にとってベンチマークであり、パン食が盛況な時代においてもおにぎりは、おふくろの味であり続けて欲しいと思います。

 

だからこそ、富める時代と言われ始めた今こそ、その原点を思い返そうと呼びかけるキーワードであり、貧しい時にこそ身の回りを見つめ直し原点を見つめ直す、シンプルなメッセージだと思います。

日本人は、歴史的背景からも受け入れることがとても器用になった民族ですが、西洋の食文化を躊躇なく受入れ、燃えやすい木造住宅を省みて西洋の難燃住宅を無尽蔵に建て、海外の宗教慣習を新しい祭りとして盛り上がる、柔軟性と器用さがあります。

 

この先その器用さをもってしても行き詰ることはあるでしょうが、それを乗り越えようとした時に、私たちが目に思い浮かべるのは日本の原風景であり、助けてくれるのは世界に誇れる、工夫する知恵のチカラです。

おそらくこれからも、自然の恵みの中に神を見出した祖先から受け継いだ感性が、多くの難題を切り抜ける糧となってくれるでしょうし、そのシンプルな原点とそこから受ける恵みを忘れてはならないのでしょう。

 

「ごはん炊けばなんとかなる」

 

上出のCMのキャッチコピーが掲げるこの言葉がとてもシンプルで、でもこんなに日本人の心を温めるものはないとかんじましたし、それ以上に思い返してほしいのはこのポジティブな「開き直り」が、困難にあえぐ日本の人々に届いて、乗り切る原動力となってくれることです。

ご飯は日本人にとって「銀シャリ」の言葉があるようにとても特別で、私たちの心に根をおろした永久不滅のシンボル的な食材で在ってほしいと心から願うのです。