くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

2018年に2049年の世界観からみる、私達のリアルすぎる未来の姿

明けまして、おめでとうございます。(*´▽`*)

新たな年に皆さんも、さまざまな思いを実現しようと気持ちを新たにされていらっしゃるでしょう、筆者も生活のバージョンアップに向けて邁進してまいりますので、本年も宜しくお願いいたします。

 

地方名古屋に住んでいる筆者は、昨年まで3年あまり地方創生を扱ってまいりましたが、その間にその成果が政府主導の部分で見られなかったのは、とても残念でした。

www.sbbit.jp

語られなくなった「地方創生」、5か年計画の折り返しを総括する |ビジネス+IT

 

 

去年の話はここまでにして、今年の本ブログの目標は「簡潔さ」で、2017年は書きたいことをたくさん文章にしたかったという欲求にかられ、読む人に煩雑さを押し付ける結果になったように思います、大きな反省点でした。

今年は昨年末から始めたYoutube配信など、別の目線も取り入れながらよりメッセージ性に絞った記事配信を目指します。

 

映画の持つ大きな変化について昨年書きましたが、皆さんも映画のなかに垣間見る「未来像」にはとても関心があるとおもいますので、次の作品を通して未来を考えていきましょう。

 

ブレードランナー2049と、私達の未来像

なぜ『ブレードランナー』はSF映画を“変えた”と言われているのか?
Avanti Press

文=ロサンゼルス在住ライター 鈴木淨/Avanti Press

公開当時は爆発的なヒットとならなかったにも関わらず、後々まで語り継がれる映画がある。1982年公開のリドリー・スコット監督『ブレードランナー』は、SFのジャンルにおけるその代表的な、まさに「カルト的」という言葉がしっくりくる人気を誇り続ける作品だ。

その人気の理由は何か? そして同作は後世に何を残したのか? 35年間を経てお披露目される待望の続編『ブレードランナー 2049』の日本公開を前に、オリジナル作品がもたらした影響力を探っていこう。

ブレードランナー』が影響を受けた映画は?
米国を代表する映画評論家のロジャー・イーバートは、「後世に大きな影響力を及ぼした映画。『メトロポリス』(1926年)や『来るべき世界』(1936年)といった古典作品を下敷きにしながら、未来社会のスタンダードなイメージを確立し、その後のSF映画の流れを変えた」と『ブレードランナー』に賛辞を贈っている。

 

 

ブレードランナー ファイナル・カット』
日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ(3枚組) ¥5,990+税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
TM & (c)2017 The Blade Runner Partnership. All Rights Reserved.

ともにSF映画すべてのお手本となった古典中の古典、フリッツ・ラング監督『メトロポリス』とウィリアム・キャメロン・メンジース監督『来るべき世界』を引き合いに出して讃えているのは、スコット監督の卓越したヴィジュアル・センスだ。

同作で最も印象的なのは、陰鬱で退廃的な未来都市の映像。酸性雨が降り続き、巨大な着物姿の女性の映像ビルボードや日本語の看板などオリエンタルな要素に溢れた街の光景は、『スター・ウォーズ』(1977年)、『スター・トレック』(1979年)など、それまで主流だったクリーンな宇宙冒険劇で描かれた景観とは、大きく異なっていた。

この未来都市のイメージは、スコット監督が東京を訪れた際に見た、猥雑で煌びやかな夜の新宿歌舞伎町を基にしたと言われている。ちなみに、スコット監督は後に大阪で撮影を行なった『ブラック・レイン』(1989年)でも、当初はロケ地として歌舞伎町を希望していた。

ブレードランナー』が影響を与えた映画とは?
ブレードランナー』は1982年夏の米公開当時、大ヒットSF作『E.T.』(1982年)などに押し出され、興行成績はまったく振るわなかった。にも関わらず、そのダークでカオス的な映像は、その後に作られた多くのSF映画(1985年公開のテリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』、1998年のポール・アンダーソン監督『ソルジャー』、2002年のスティーヴン・スピルバーグ監督『マイノリティ・リポート』、最近では今年公開された『ゴースト・イン・ザ・シェル』に至るまで)に大きな影響を与え、1993年には国が文化的、歴史的、芸術的に重要な映像作品を永久保存する制度であるアメリカ国立フィルム登録簿に登録されるまでになった。

映像面で重要と評価されたのは、都市部の景観だけではない。「リドリーの地獄絵図」と呼ばれるオープニングの、噴き出す炎が見通せるロサンゼルスの広漠たる眺めもそう。そして、実は模型制作主任のマーク・ステットソンが手がけた模型であるエジプト風の巨大な光の神殿も色褪せない魅力を放っている。

 

ブレードランナー ファイナル・カット』より
TM & (c)2017 The Blade Runner Partnership. All Rights Reserved.

そのほか全編を通して、一度見たら忘れられないような虚無的で美しいシーンが続く。街頭シーンの撮影の間、スコット監督はゆっくりとした薄気味の悪い音楽を頭上のスピーカーから流し、主演のハリソン・フォードらキャストを含む現場の全員の気分を乗せようとしたという。そんな工夫の積み重ねもあって、『ブレードランナー』は映画史上最もヴィジュアルの見事な作品と呼ばれる映画となった。

 

本作の監督、リドリー・スコット氏は筆者が好きなクリエーターの一人ですが、氏の未来嗜好は一般にはクセがあってユニークですね。

本格的3D映画として話題になった「アバター」やダークな未来像を描く「エイリアン」も含め、多くの示唆が隠されていてある種の知的好奇心を刺激してくれます。

 

この未来像へのヒントを数多く与えてくれる映画監督にスティーブン・スピルバーグ氏がいますが、氏の作品中でも「マイノリティ・リポート」の衝撃は今になって実感され、作品中で描かれた未来では既にいくつかは実現してしまいましたね。

交通システムについては、技術的には目処が立っていて今当にしれつな標準化を巡る競争が繰り広げているところですが、トリハダがたつのは網膜認証の社会と、犯罪取り締まりのシステム化の実現でしょう。

 

作品のように超能力をもった新人類が核になっていはいませんが、その役割をAIが担って既に犯罪の判断や管理システムは、アメリカで既に実行されていますし、ブレードランナーでもこの点はかなり正確に映像化していましたね。

これらの作品のように、映像クリエーターが担っているのは単なるスポンサー企業の宣伝効果を期待するだけでなく、そのリアルな表現技術で見るものを未来の仮想現実の世界に、巧みに引き込める強力な時代創造ツールに進化し始めた、ということなんでしょうね。