くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

オトコとオンナのカンケイと未来

 

 妻が夫にキレる本当のワケ「ネガティブ記憶」の男女差としてNHKでも放映されていた身体的な男女差はかつて脳の差は無いとされ、不当な差別の原因にならないよう配慮されてきました。

 また、20年以上前でしょうか、話を聞かない男地図が読めない女という、脳の違いを表した画期的な本が出ましたが、言語能力と空間認識の面で左右の脳の使い方の違いがこうした特徴に出ている、とした内容だったと思いましたが、それ以来の画期的な研究成果でしょう。

 

 新しく判ったことは、脳の左右連携の頻度が多いのが女性、少ないのが男性という多くのサンプリング実験で明らかになったそうです。

 また逆に、左脳側扁桃(へんとう)体を使って経験を記憶する女性に対して、右脳のそれを使うのが男性で、これは過去の経験や出来事を、論理的により具体的に詳細に記憶するのと、漠然とイメージをランダムに覚えるという違いとして出て来るとされています。

 

 女性の方が、記憶と言葉が連携し易いため、男性は女性に対して口ゲンカでは勝てない事が多いのは、このためです。

 そのために、辛抱のできないオトコはついつい相手に手を出して不幸な結果を読んでしまうことも起こってしまいますし、最悪……は絶対に避けたいところですが、女性も感極まると衝動的にそうなる場合もありますので、お互いに注意が必要です。

 

 また本来男女の役割を担う気質のコントロールに分泌される、オキシトシンとテストステロンの男女でのバランスの逆転現象は、これからの男女の関係やす役割が、変わっていくかもしれません。

 いわゆる男らしいオンナ、女らしい男がホルモンの分泌度合いで変わってくるという事実が、事実として起こりうると証明されてしまったのですから、更に男女の違いの定義は難しくなってきそうですね。

 

 番組ではオキシトシンの共感性を高く評価して、男女ともオキシトシン分泌をコントロールして、お互いをいたわるように促していましたが、この研究成果は別の角度から見れば、男女の枠を超えた新しい人間関係の可能性にまで及んでくる可能性を秘めています。

 それ故に、最近注目されるもう一つの医学的成果であるES細胞の応用や、ゲノム編集による長寿化の可能性と合わせて、男女のあり方と人そのもののあり方の多様性までもが、要因として関連してくるでしょう。

 

 これからはオトコらしいとかオンナらしいと言うのは意味をなさないようになるかもしれませんし、遺伝子染色体以外は違いが認めにくく、それぞれの脳の働き方やホルモン分泌のバランス次第で、それぞれの特徴さえ共有できるようになるかもしれません。

 この姿が人類にとって幸か不幸かはわかりませんが、これからは第三の性?になるかもしれないAIの進化が、大きく影響してくるような気もしますし、性差のらしさと言うのは、一種のファッションのようになるかもしれません。