くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地域多様性のシンボル、郷土メシの強み

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 名古屋メシと最近盛んに売り込んでいる郷土ゆかりの人気飯グルメですが、その地域の特色が色濃く出る給食でも、配給されるニュースをみました。

 そこで今回は、誰もが愛してやまない郷土メシが、これからどのように進化していくのか?を見て生きたいと思います。

 

名古屋市の小学校 なごやめしの給食提供へ|日テレNEWS24

www.news24.jp

 

  給食に出るメニューは、世代の代名詞として話題に出ることがありますが、より豪華になっていく傾向があるそうで、それは喜ばしいことではあります。

 ただ本来ならもう少し郷土の素材や、本来の昔から引き継いできた素朴なモノであって、全国一律足並みそろるよりは、地域の予算に合わせる意味でもよりローカライズを目指せるのが理想かなと思います。

 

 最近は、郷土の将来を担うであろう子どもたちに、本当に引き継いで貰わないといけないのは何なのか? と言う目線を大切にする方向へ向かっているのは、とても好ましい傾向です。

 郷土を意識した結果が、いわゆる「郷土メシ」という市場を育てたといっていいでしすが、この流れは少子化なの転出に歯止めが利かない深刻な課題からくる、苦肉の策であって、地域の経済格差解消の救世主でもあります。

 

名古屋市:給食費について(暮らしの情報)

http://www.city.nagoya.jp/kyoiku/page/0000052135.html

 

 地域産業の衰退で、本来財産である子供たちへの経済格差が問題になっていますが、給食費を払えない家庭も出ていて、いかに食材の流通を合理化し、地域循環で採算を保つ仕組みを作るかが求められます。

 かつて都市部市場へ優位に働く中央集権型の食品流通は、一部のレア食材を除いては競争が激しく採算が取れないために、地域の一次産業が成り立たなくなっています。

 

 しかし、たとえば同じニンジンやイモでも、味や栄養価に特色があるのに、大量生産式のJA型品質保持の名の下にスポイルされてきました。

 時代の流れにそぐわなくなった生産から流通の仕方を、根本的に見直して従来あった地産地消で採算をとる仕組みに立ち戻り、地域食材の個性を見直すことは、その結晶でもある「郷土メシ」という名の新しいブランド価値を、より高めるのに役立つでしょう。 

 

 そこで地域の特色を表す手段として、食育を地域の特色として加えるなら、広義での郷土メシとしてアピールできる上に、そのノウハウは海外展開も可能なものですし、地産地消は本来もっとも経済効率のよい流通として真剣に見直す好機でもあります。

 むかし肝油と言うおやつがありましたが、美味しすぎて異常に食べたい思いをしたことがありました。これは当時栄養不足を補う上での苦肉の策でしたが、今は食自体も多様化して、時短や効率化を求める人々の過剰なダイエットや、サプリメントのバランスの偏りなどの新しい問題も出ていて、栄養価の高い自然食材のニーズは、世界中で高まっています。

 

 あと、食材に特色を持たせる選択肢として海外に目を向けるなら、国際的な感覚を持ってもらえるよう、フェアトレードで購入した食材も選択の余地はアリです。

 東南アジアや南米、アフリカなど発展途上国の主産業のサポートとして、先進国は積極的に提携を結んでフェアトレードを取り上げることは、日本でも郷土地域のカラーをだす手法としてポピュラーになりました。

 

名古屋市:フェアトレード(暮らしの情報)

http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000067374.html

 

 

  最後に、都市部のデパートや屋外イベントで、人気の高い地域特産食品・グルメの話題性は、当に郷土メシの格好のアピールのテッパンですが、最近はご当地グルメショップの「まかないメシ」を扱ったイベントも話題になっています。

 こうして見直していくと地域の食材は、在るべくして在って東西南北に広く展開する地理の恩恵と、世界の縮図といっても過言ではない地域の特色を併せ持っていて、地域の魅力の結晶である郷土メシは、世界に向けて地域食材の多様性を強みに変えられる、ブランドとして個性を磨く必要があるでしょう。