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くろま流 × NAGOYA式 ブログ

名古屋在住者の視点から地域産業・観光を通した活躍を応援。

年齢人口分布図が永久に逆釣鐘型だとしたら?

 

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近未来映画を二本鑑賞したレビューから見える何か

  筆者は、今年2月末に台湾渡航したことは一部掲載しましたが、台北の若者の集まる流行最先端の街シーメンディン(西門町)には、通り沿いに映画館が軒を連ねていましたので、いいチャンスとばかりに映画鑑賞してきました。

 現地でしか見られない作品もあり迷った挙句、スケジュールの都合と中国語が不得手のため、日本製で事前に気になっていた「劇場版ソードアートオンライン」を鑑賞しました。

 近未来のゲームの世界にハマる若者達の姿が、ゲームのスペックがVRからARへ移行する事で起こる脅威と陰謀を軸にみずみずしく描かれた良作だと思たし、一緒に鑑賞した現地の若者達の歓声も新鮮でした。

 

 また、名古屋で観たのは名監督の呼び名の高い押井守氏の地位を不動のものにしたアニメ甲殻機動隊を実写化したハリウッド映画「ゴーストインザシェル」で、やはり内容は近未来のアジア圏を舞台に、陰謀に翻弄される女性「少佐」を代表とするAIとアンドロイドを超えたとされる、未来の完全なる人の姿をアジアンティックな独特の世界観で描いた、オススメ作品です。

 アニメ版とはラストなどの展開や伏線が上手く変えてあり、アニメ版を見慣れた人でも飽きることなく2時間を楽しめますし、単に悲壮感を漂わすだけでなく、西洋人が好みそうなアジア感と言うか「ブレードランナー」と「マイノリティリポート」とは似て非なる独自の押井ワールドが結構再現されていて、日本人としてハナタカになれる高クオリティムービーでした。

 

 さて、映画レビューはつきませんがここから本題になりますが、これらの近未来社会を描いたフィクションが描く世界が、ドラえもんのそれほどポジティブ感の抑えられた未来像を描いているのは、ある意味SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」の近未来感や危機感に触発されているのかもしれませんね。

 筆者の年代ではどちらかと言えばドラえもんの未来像がしっくりくるのですが、だんだん空想も技術向上でリアリティを増す中で、藤子不二雄現役当時に想像できなかった未来が台頭している事を、イマドキの近未来映画は訴えようとしています。

 

  映画の世界だけでなく現実の世界でもその影をトレース(模倣)するかのように、現実とリンクしている姿を、既に私たちはニュースで見聞きしている事実に、おもわず息をのむのです。

 特に人が営んできた人としての生き様を中心に、何か見えざる手に導かれるかのようにジリジリと……表現が難しいのですが未知の人生設計が進行している実感があります。

 

 年齢人口分布図が永久に逆釣鐘型だとしたら?

 そのひとつとして挙げられるのは、今までは若手への交代がどの分野でも当たり前のように行われていた時代は、終わろうとしているのかも知れないという可能性です。

 20世紀までは表沙汰にならなかった少子化問題が、21世紀に入って今更のようにニュースの紙面に出ない日はありませんが、その間にも延命医療の進化によって高齢者が増えて、人は高齢化のリスクから開放されようとしています。

 

高齢者「引退」なき時代へ | 2017/4/11(火) 5:48 - Yahoo!ニュース

news.yahoo.co.jp

 

 子供や若者のメリットは今しばらく体力・気力面ではあり得ますが、そう遠くない時代には経験不足というデメリットの方がクローズアップされて来るかもしれません。

 NHK特集の記事でもあったように、年齢をカバーする技術が将来実現しようとしている様がリアルに描かれていて、一見明るい未来が見えそうでした。

 

 ただちょっと気になったのは、子供がどのように増加していくのか、という点に触れないという前提での展開であって、 子を産み増やす技術はいよいよクローン技術の進化に転嫁され、人間らしい従来の自然分娩の感動シーンは、今後期待できなくなるかもしれないのです。

 その可能性が高まらない事を祈るのみですが、一見合理的に見えるこれらテクノロジーは、進化の行程でよりビジネスライクに認識され、AIで管理されるであろう人の人生は、自由度の狭められたドライなものになってしまったらどうでしょうか。

 

  あくまでこの観点は、筆者の感じたごく一部の未来像に過ぎませんので、賛否両論たたかわして然るべきでしょうが、こんな想像が浮かぶほどイマドキのフィクションはより現実と錯誤しかねないほどのリアリズムを、私たちに与えている実感は誰にでもありそうです。

 こうなるとVRを通して体感する仮想の未来は、AIのサポートを得ながらARへと移行する姿を描く「ソードアートオンライン」や、生体テクノロジー進化に伴い人としてのタマシイ(ゴースト)或るべき意味を問う(この作品の原型が10年以上前に作られている事実に驚愕)「ゴーストインザシェル」などの作品が浮き彫りにしようとする真実とは、人が触れてはならないと神々はかつて警告したパンドラの箱を開ける行為に等しい……そんな旋律を覚える、と言うあくまで映画レビューで終わらせたいお話でした。