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くろま流 × NAGOYA式 ブログ

名古屋在住者の視点から地域産業・観光を通した活躍を応援。

小型家電リサイクル法がもたらした「現実と理想」

エコ・ネイチャー 企業 ビジネス 生活住まい

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 高速道路のSA・PAの敷地内に設置されている、リサイクル品回収ボックスですね、こうした回収システムの進歩の象徴ですし、街中でもプラスチック類の再生化は軌道に乗った実感が強い方は多いと思います。

 このように日本は、資源の少ない国というコンプレックスをバネにリサイクル技術は進化し、私たちの認識では「リサイクル先進国」という認識を高く持っていらっしゃる方も少なくないでしょう。

不用なパソコン・小型家電の宅配便回収サービス 2016年日経優秀製品・サービス賞「 最優秀賞 」 を受賞 - リネットジャパングループ株式会社のプレスリリース

www.value-press.com

 

 でもでも実際は思っている程「リサイクル」よりも「資源輸入」というお付き合いに予算を割かねばならないという、ねじれがあるのが現実のようです。

 日本は国内生産された工業製品を、大量に国外へ売り込まないと採算が合わない企業密集国と言えますが、最近家電大手メーカーの統廃合の話題が示す通り、そもそも狭い市場でここまでメーカーが氾濫していたこと自体、尋常ではなかったという結果なのでしょう。

 

 さてリサイクルの話に戻ると、いわゆるリサイクル対象の希少金属は、金・銀・銅・ニッケル・タングステンなどがあるそうですが、それらの含有率の高い資源ゴミらは、IT家電・小型家電・通信端末です。

 ところがそれらは回収されにくくなっていて、不燃・粗大ごみとして、大量に埋め立て廃棄されているのが現実だそうです(モッタイナイ……)。

小型家電リサイクルの危機 回収、自治体頼みに限界 :日本経済新聞

www.nikkei.com

 

  でもある人は反論します「スーパー・役所・家電量販店で回収BOXがあるじゃないか」と、実際筆者も量販店の玄関口でよく目にします。

 しかし実際はほどんど回収されることはないそうで、一例ではボックスでの金属回収の当初見込み1kg/箇所が、実際40g程度、1割のさらに半分以下だそうです。

 

日本人はリサイクルが嫌いだった?再利用では後進国の日本

stonewashersjournal.com

 

 この話にはビックリですが、それほど携帯端末の回収率は芳しくなく、リサイクル製本の代表「PC」などIT家電も同様のようです。

 これは、やはり電子機器家電は通常粗大ゴミ扱いの場合、大型の機器は引き取り回収は業者へお金を出して引き取ってもらわなければなりません。

 

 PCなど購入の際時前にリサイクル料金を取られて、既得収益になったまま忘れ去られ、タンスの肥やしかめんどくささで物置の奥に押しやられています。

 携帯端末はさらに厄介で、資源意識がまだまだ浸透していないのか「思い出・記念端末」「コレクション端末」荷物にもならないサイズなので、残っていても忘れてしまう顛末です。

 

 日本人は世界の人々より貯蓄率が高いと言われ、それを比喩される「タンス預金」によって、円は崩落リスクが低いため、ドルが下がるとリスク回避され円価格が上昇することがよくありますが、あまり褒められた話ではないですよね。

 国内に眠るリサイクル家電は、まさしく経済の流れを悪くする「タンス貯金」のように、資源活用の流れを悪くする「タンス家電」とも言え、もはやリサイクル大国とは言い難い現実は、笑えないジョークでしかありません。

 

 リサイクルの現状を示す話題としては、先日TVで愛知県岡崎市の取り組みをやっていましたが同市は、リサイクル回収業者の回収量280t(人口の多い名古屋より多い)回収をしているそうです。

 ところが同市が見込む収益は、10000万円/tだったのが実際は10円/tだそうで、目論見の採算がとれておらず、資源の海外輸入頻度を高めたために、一般金属の再生された原材料価格の下落という想定外の要因に加えて、希少金属の回収率が手間がかかる上に、再生された資源の生産効率の悪さという現実もあるためだそうな。

 

 再生資源の再生効率の、低品位家電(貴重金属の含有率の低い一般家電)が、高品位家電(貴重金属の含有率の高いPC・携帯端末など)の1割しか取れないという悪さで、今後の回収効率の向上が課題です。

 それに懸念されるのは、鉄・非鉄金属などのリサイクル廃棄物が、中国や東西アジアなどに流出されて、さらに市場の旨みを薄くしていて、これは先にも述べた廃棄物の購入単価の下落で廃棄処理業としての収益性が出せないという、国内事情と言えるでしょうね。

 

 でも、ね!

 

 日本はトヨタ自動車の生産方式で知られるように、幸いにも既存のある工業行程の効率を上げることは得意中の得意のジャンルで、施設の低公害化のノウハウと併せて、世界マーケットにおける日本の存在価値を、きっと見いだせると期待してます。

トヨタ式が根本から撤廃目指す「7つのムダ」 | 自動車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

toyokeizai.net 

 日本式の云わば「モッタイナイ理論」は今後世界でどこまで受け入れらるかは、今後ひところのように地球資源の枯渇化が、いかに叫ばれるようになるかにかかっているかもしれませんが、自国に天然資源を豊富に保有する大国が原材料の市場をリードする限り、小さな問題だと過小評価されかねませんね。

 

 と言うことは、天然資源の効率化の重要性を世界に認知させる動きは、日本の将来を左右する重要なテーマのひとつとして、特に国内市場縮小が止まらない地域活性化の戦略としては、国を挙げてリサイクルマーケットを広げなくてはならないと言えます。

 日本としては今までのように資源の豊富な大国市場に依存した経済活動は抑えつつ、国家予算に余裕のない新興国(日本と同じような資源保有率の低い国も含め)向けの融資・技術提供での存在価値を高める動きが、生き残りの道です。

 

 ここまで筋道がはっきりすれば国が動くべきで、より集中した国家予算投資の見通しが立てやすくなるのではないかと思うのですが、未だ日本政府・企業はかつてのように、世界の中心に食い込めると思い込んでいる節があります。

 この流れは、おそらく戦後日本を復興の中心となった世代が居なくならなければ、弱まることはないかもしれず、実際は世界における日本のポジションは、国連でも未だ敗戦国として議決権を持たない二等国ですし、この現実からすれば先の夢は妄想に他ならないと厳しく自覚した上で、しかるべき「貢献」と「主張」を強かにしていくべきでしょう。

 

 そうでなければ日本は永久に、いいように使われる「世界のパシリ」として歴史に名を遺すことになるでしょう。

 今の現実を見ればそういうことです、でもそんな理想は誰も望んでいないハズですよ、……ねぇ?