くろま流 × NAGOYA式 ブログ

地域産業・観光を広い目線から、東海・名古屋あるあるをリサーチ。

海浜エリア観光の注目株「工場夜景」は、三河・伊勢湾岸のイメージを変えられる?

  MRJが昨日ついに難航していたロシア、アラスカ経由の北ルートでの飛行に成功し、無事米ワシントン州の空港に着陸しましたね、低温地域のルートを経由し空調機能トラブルに悩んでいましたが、漸く大きな山をまた一つクリアしました、がまだまだ難関が待ち構えています。

 

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 さて、写真集や画像公開サイトでその被写体として、人気の高まっているイベント観光に、「工場夜景」を導入する湾岸地域が増えているようですが、東海地域の誇る三河・伊勢湾岸の工業地帯での導入は、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 かつて4大公害のひとつとして学校の教科書にも乗った、四日市工業地帯は、今では「日本五大工場夜景」のひとつと呼ばれて、夜景観光のメッカとして注目されているそうです。

 

日本五大工場夜景とは?

 2011年から川崎で開催されている「工場夜景サミット」で、工場夜景観光の発展と連携のため結成されたものだそうです。その五つのスポットとは……

①北海道室蘭市

北海道の函館夜景にならぶ美しい夜景だそうです。

むろらん夜景 | おっと!むろらん -[公式]室蘭観光情報サイト-


②神奈川県川崎市

「川崎工場夜景バスツアー」が定期運行されています。

神奈川川崎の夜景の夜景スポット | 夜景Navi


三重県四日市

工場鑑賞愛好家から「聖地」と呼ばれるほど幻想的な光景夜景です。

工場夜景 in 四日市 ~煌の世界へようこそ~ | 四日市観光協会


④福岡県北九州市

皿倉山の展望台からの光景は「100億ドルの夜景」と言われます。

工場夜景MAP | 北九州の工場夜景 | モノづくりの歴史“現在”輝く


山口県周南市

夜景評論家に「ユニークで全国でも稀な存在。幻想的な絶景」と高評価だそうです。

周南工場夜景|周南市の魅力!再発見!周南観光ポータルサイト しゅうなん探訪

 

  おそらくほかにも、夜景ファンの間ではこれらに負けずとも劣らない隠れスポットがたくさんあることと思いますが、海に面した都道府県ではこうした海浜工業地帯が発達していて、海からの交通の便利な点から古くから発展しているようです。

 このような、ひと時は公害の象徴のように問題視されていた工場は、いつしかその焼の美しさに魅了された人たちによって、日本の観光スポットにまで昇格しているようですから、こういった工業地帯を持つ自治体は観光のひとつに活用が期待されます。

 

  こうした港湾地域の観光資産を活用には、先の伊勢志摩サミットで漸く効果が表れた三重県や、来春オープンする金城ふ頭のレゴランド中部国際空港敷地に増設されるであろう大型展示場施設などの活用効果に反映されることでしょう。

ア通り

 

  今回工場夜景を取り上げたのは、間近な四日市工業地帯を例にとれば、上にも書いた通りで、環境破壊・健康被害の最右翼だった公害問題を、日本人の細やかな努力と知恵で、万全で世界でも類を見ない低公害技術のクリーンなイメージの象徴と変わったことを、なにより誇りたいからです。

 四日市では、公害の記念施設を建設し後代にまで伝えようとする動きがあるそうです。その思いは70年前に起こった太平洋戦争の思いをこれからも伝えようとする、日本の使命と変わりありません。

 

 そういう日本の負の一面は、いずれ世界に受け入れられて自然と消えていくことが望まれますが、四日市工業地帯はその負の遺産を日本の英知で誇るべき遺産に変わったことを、国内のひとは基より多くの海外人たちにも、わかりやすく知ってもらえる素晴らしい観光手段だと思うからです。

 せっかく海浜地帯に面した都道府県は、個々に盛り上げるのも大事ですが、これから増えるであろう、期待するインバウンドである観光客の期待に応えるためにも、東京から京都の単調なゴールデン・ルートで終わらせるのではもったいないです。

 

 山には山の観光が、街にはの観光が、海には海の観光があって、個々での活躍だけでなくつながる観光を自治体の枠を超えて、共同でこのチャンスを盛り上げていかなければなりません。

 人が減る分自治体の稼働は増えますが、グローバル化して狭い日本のローカライズが難しくなる昨今、より日本人という意識が重要なカギになるでしょうし、特に愛知県や名古屋市は、この時に懸念される地域への誇りを取り戻す、絶好のチャンスだと思いたいですね。