くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

世界コスプレサミット・愛知トリエンナーレ、地域を外堀から変える姿勢

 

  名古屋を含む愛知県でこの夏始まった二つのイベントは、開かれた愛知を印象付けるもっとも分かり易い試みですが、特に注目すべきは海外からの参加者と協調して地域をアピールできている点かもしれません。

 

世界コスプレサミット」は、今年で14回目を迎えるコスプレの祭典。代表コスプレーヤーのほか、一般コスプレーヤー、コスプレファンが参加し、現在は、名古屋・栄を中心に愛知県内の各所でイベントが開催されている。

 とある様に世界各国から日本のアニメ、マンガ、ゲーム、特撮のキャラクターにふんしたコスプレーヤーが集結する夏の恒例イベントとして定着しましたが、その特徴はあくまでもコスプレーヤーが、自分たちで演出する当にコスプレーヤーのファッションイベントと言う位置づけでしょう。

 世界中に、定着するアニメやコスプレ文化は、アジアで東洋人に拡散、フランスでコアな認識から欧州の気質にも認められ、同時にアメリカや南米やオーストラリアにまで拡散、日本の手を離れた感さえ感じられます。

 

 先月30日、愛知県蒲郡市のテーマパーク「ラグーナテンボス」でオープニングセレモニーが行われた事は、例年の名古屋限定でなく愛知県全体で盛り上げる規模になっていて、今後東海三県に拡散されていく期待も持てる期待度です。

 コスプレーヤー達が会場で「コスプレを至るところで」という意味の「コスプレ、エブリウエア-!」と言い放った合言葉は、当にそれを暗示しているのかもしれませんし、コスプレーヤーに「聖地」としての期待度も伺える言葉かもしれません。

 

 過去最多30カ国もの代表コスプレーヤーが、本気で世界一を競う姿に応えるには、単なる場所提供するバックヤードとしての役割から、イベントを受け入れ参加する夏祭りとしての意識が、求められていくでしょう。

 

 

 

  もう一つが、名古屋の真骨頂芸術の街の祭典の開催ですが、こちらも質の良い芸術文化を根付かせるには、時間がかかるので毎年とはいきませんが、世界中から最新のアートに増資の深いアーティストを招き、手間暇かけて育てるように進めているイベントです。

 作品の展示会場は、毎回特定されておらず、積極的に地元縁のアーティストや姉妹都市のアーティストの参加は基より、あくまで街中の風景との調和を基本とすることがあげられますし、展示が終了すると撤去されることが前提になっています。

 

 彫刻や、絵画などは常設的に他の都市と同じように街中いたるところで、目にすることができるのですが、殊にトリエンナーレの作品は、展示場所選定時に終了後に場所(建物)自体が解体されるところを見込んで選定しているらしく、過去展示されていた場所は、無くなっている箇所が殆どです。

 敢えて後に残さない夏・秋期間限定の条件が、アーティストとしてもある意味特異な条件で作品を展示することになり、短期的なだけに緊張感のある、冒険やチャレンジができる独自の創作環境の提供ができている、と言うことなのでしょう。

 

 この空間と言うのは、日本の伝統芸術で例えれば、ちょうど各地での行われる祭りの神輿や山車などと全く同じものと言えるでしょう。

 ねぶた祭りの勇壮な山車は、芸術性に富んでいて壊すのは本来もったいないほどのクオリティですが、毎年終われば解体し、また次に向けてデザインから製作までやり直していますね。

 

 残念ながら、この地方にはそんな勇壮な明かりの祭典は有名ではありませんが、こと祭りに関して他の地域に勝るとも劣らない山車が練り歩く祭りはあります。

 トリエンナーレは、愛知県に夏秋の新しい限られた条件で花開く、日本の古典芸術の手法と新しい表現手法を掛け合わせた、稀有な芸術活動・表現と言えるでしょう。

 

 愛知県は、歴史文化が大切に保存されてきた土地柄だけに、伝統芸能には増資が深いのもですが、新しい試みには消極的だったのかもしれません。

 そのアンチテーゼとしてのイベントであり、ど真ん中祭りと併せて新しい文芸に積極的に参加する空気を創り上げて来た結果だと思いますが、上のコスプレサミット然りで新しい空気を根付かせる闘いなのかも知れません。

 

 地域に根付いた文化は継承しなければ、その土地の特色は色あせてしまいますが、時代に即した参加する意識はいつの世にも空気として流れているもので、特にこの地にはmなかなか根付かなかったものかもしれません。

 手堅く生きるのは大事ですが、周りから浮いてしまってもどうかと思います。

 

 

 

 愛知県のある中部地方は、東の東京、西の大阪のはざまであるがためか、また地域の気質のためか手堅い生活しやすい街づくりを特徴としていますが、文化・芸術活動においては、その歴史も古く沢山の経験を持っています。

 この点では積極的に、コスプレサミットや、トリエンナーレ、祭りでもど真ん中祭りなどを開催していますので決して保守的ではなさそうですが、先ごろ名古屋が魅力のない街ランキングで魅力に欠けると言われるのは、残念なことです。

 

 そのからこの地域を見る人たちは、正直外からの人には厳しいと思われるようですが、当に国際社会を目指すこの地域としては、課題は多いのかもしれません。

 手堅く身の回りを整える事に始終した尾張三河の人たちが、今後本気で考えなければならない課題は、自分たちの良さを理解してもらう為に、歩み寄りする姿勢なのかも知れません。

 

 正直、魅力がないと言われるとショックでしたし、その結果の原因に思い当たるところも正直あって、否定できないところが悲しいですが、そう思えてしまうのは、いままで仕方ないと目をつむってきたからにほかなりませんね。

 定評のある、住みやすい地域としての誇りはそのままに、いかに魅力の底上げをしていくかが今後の課題と分かって、かえってさばさばした思いでしたが、筆者だけが思うだけでは進みません。

 

 華やかさが、元来ことのほか好きなこの地域の文化性は、海外の人には受け入れられやすいもののはずですので、これらをさらにアピールしていくとともに、目を向ける人々に手を振って迎え入れる積極性上げること。

 そして、国内の人々にも楽しんでもらえる街づくりで「ええがね」と言ってもらえる努力は今後も素直に精進すべきだと、魅力度ランキングをみて思いを新たにしてくれることをせつに願います。