くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

テンション下がる!地域起こしの実態

  バングラデシュの飲食店襲撃事件は、悲劇でした。日本人だ、撃つなという言い訳が利かない=日本ブランドの神通力は届かず、国際市民の一人でしかない事実を突き付け、亡くなられた方はその犠牲者となりました。

 本題の前に、若者は海外に得るべきと進言していた筆者も、単に可能性だけで海外進出するリスクについて考えさせられます。

 

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  さて本題です。

 アベノミクス、いよいよか佳境を迎えてますね。地方創生に舵を切ってくれたことへは感謝したいところですが、その本音か心ここに非ずと言ったところで、首都圏疲弊の刺激対策の様相が見え隠れしています。

 その間に、特に西日本の活躍は目立っており、地震こそあって一時頓挫した様相はありましたが、北九州がそれを補う活躍は顕著ですし、関西や中部なども、堅実に創生を進めているようです。

 ただ、地方でも何かおかしなことになっているという記事を見てしまいました。

 

 かつて通り一辺倒に東京を中心とした政治経済の一極集中化は、鈍化し、政府の経済政策が上り調子の時期はまだしも、政策効果が下がり始めている今、訴求力は低下し地方自治・企業は危機感を感じているようで、独自の施策をはじめて成果も出だしていると言うことなんでしょう。

 今後も単独政党の勢力集中が続くようなことがあれば、地方との温度差は広がって、方向性の乖離が顕著になると思われます。

 安倍首相の政策思想が集約できている点では、意見まとまりを見せているようですが、今後真剣に地方の現状把握と柔軟な要求反映する仕組みを明確に打ち出して行かないと、アベノミクスは絵に書いた餅となりかねないでしょう。

 

 高齢化の進む国内は、人口集中する都市部であればある程、高所得高齢者の集中を加速しかねません。高所得者が増える分税収も期待できますが、その分福祉面の高い要求にも応えなくてはならなくなり、その負担が大きくなり経済成長は低下するでしょう。

 首都がそのようになれば、日本の先行きは重苦しいものになりかねません。

 

 首都への一極集中の度合いを、民間から柔軟に地域分散して、北は札幌仙台新潟……、西は金沢名古屋大阪広島福岡……などの衛生都市連携の「分散型」への移行を政治面と経済面で進めるには、まず中央議員と地方議員のパワーバランスを、緩和する動きが必要です。

 この面では、水戸黄門のドラマのテーマが、中央=正義と言う余りに一方的なイメージ作りの温床である事を、知っている人には今更な感じではあるのですが、中央議員から見た地方のビジョンとはこの程度のものなんでしょうね。

 

 これでは、江戸時代に続いた参勤交代に見る主従関係と変わらないと言う事実は、今でも地域格差を生む温床では無いかと勘ぐりたくなる程愕然とする話です。

 知ってしまえばテンションはダダ下がりのまま、地方創生は一部の都合に任せて名目だけの一人歩きをし、地方の人々は盲目的にゾンビのごとく付き従うしか無いのでしょうか。

  脱力感が半端ないです。

 

総務省|地域力の創造・地方の再生|地域おこし協力隊

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/02gyosei08_03000066.html

 

高みの見物政府
 農林水産大臣賞,局長賞などお墨付きが幅を聞かせているうちは地域活性化は無理、役所の食い物にされない為の活性化を模索が必要。
 役所お墨付きの費用対効果を考えれば歴然。
リスクは本来あるもの、それを役所の神通力で何とかするというのは既に伝説でしか無い今でも、小山の大将が地方を猫の手くらいにしか考えていない。

 よそ者に何がわかる、と言う愚痴や、自治体の高齢化で保守的思考が若い部下にも蔓延して、硬直化しているのではないだろうか?

 地方の一部では、こうした世代交代に支障の出るほど、高齢者層のわがままがまかり通っているのかもしれない。


若者食いつぶす“ブラック自治体” 地域おこし協力隊のトンデモ実態 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版

 

  地域おこし協力隊が派遣された地域によっては、受け売れ側の体制が整っていないことがあるようです。

 結果、いくらやる気満々の派遣隊員が赴いても、彼らを生かすも殺すも自治体の方針や、おぜん立て無くしては十分な協力はできませんが、調べてみると地方によっては当たり外れがあると言うのです。

 

 これは完全に派遣元と派遣先との意思疎通ができていないか、そもそも派遣自体が地方にとってお荷物でしかないか、はたまた地方自治体の事情で政府に非協力的なのか、事情は問いませんが、例え前向きな協力でも地方のは不都合な事情があるということでしょうか、それとも所詮税金だから無駄使い目的になるのでしょうか。

 地方にはここまで問題を抱える温床となっているのでしょうか? かなりテンションの下がる話です。

 

 一方では政府のお墨付きは地方自治体職員にとっては、集権的ステイタスになり、また一方では政府が派遣する協力隊が、創生でなく単に自治体の無駄使いに費やされる、本来の目的を満たさないまま税金だけが、無意味に一部の公務員で浪費される現実は、これから日本を良くしていこうとする次世代の人々に与える悪影響は、はかり知れません。

 

 もちろんまじめな公務員もたくさんいるでしょうが、どうしても民間企業のような倒産危機感の薄い自治体役所内では、自分のおかれている地域の危機感すらダイレクトに伝わっていないところがあるようですね。

 まじめにやるだけ馬鹿を見るとでも思って、前向きに考え行動する人々をあざ笑うような行為に憤りを感じます。

 

 しかし、それでもいまが正念場です、いまやらなくていつやるのか? 地域創生は地域の人々の向上心無くしては、成し得ない時間のかかる偉業だと思っていますから。