地域発展は、新しさと伝統の矛盾を乗り越えること
春もいよいよ本番を迎える様相で、一昨日から福岡・名古屋、昨日は岐阜、今日は東京でソメイヨシノの開花宣言がニュースされています。筆者は、未だつぼみしか見れてないのですが、みなさんのなかにも既に今年の一番ザクラをご覧になられた方も、増えているのではないでしょうか。
さて今回のテーマは、街の発展に関わる新しいモノと古いモノという一見矛盾する二つの環境を、街の景観を中心に書きたいと思います。
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地域の発展には、流行やトレンドを上手く取り入れ、新しい街をアピールする動きと、地域に根付く伝統を受け入れ守っていく動きとは矛盾があります。
例えば、以前も紹介した名古屋嫁入りの「菓子蒔き」など地域に根差す古い慣習は、その地域で熟成さえた、地域の特色を色濃く残した特徴ですが、それは今まで日本人またはそれに馴染んだ帰化人が引き継いできた文化であり、今後予想される海外移住者、観光客の増加で新しいニーズを受け入れることと、相反するところが多々あります。
伝統と新しさ、相反する魅力を持つ美しい古都・金沢へ
地域が少子化のなかで、今後も発展または維持していくには、このジレンマをどのように取捨選択するかは、地域復興の明暗を左右する重要なポイントです。
最も避けたいのは、新旧どちらも特徴が目立たたなくなって、どっちつかずになる事ですが、これは地域の特色によってそれぞれカラーがあって、その色にそぐわない施策を打つことを意味します。
例えば、町並みを自慢するとしましょう。ただ古い町並みを紹介しただけでは、それか全国いたる所にある「古い町並み」との差別化・個性化が課題になります。
おそらくその町並み単位でのプロデュースよりは、古民家や古い町並みの少ない地位でなければ、連携して広報したほうが効果的かもしれません。
また、一部しかないのであれば、特徴を際立たせると良いかも知れません。
愛知県の古い町並み
前者であれば、それぞれの景観の連携どう結び付けてどう関連づけるかが、観光のウリになるでしょうし、後者ならその対比になる異なるものとどう関連づけて際立たせるかがポイントになるでしょう。
さらに、そのいち自治体で上手くいかなければ、最寄りの自治体と連携すると観光地としてつながるかもしれません。
いづれにしても、地域同士が有機的につながろうとする行為は、地域活性につながる有効な手段でありそれ自体以外でも、地域への思い入れが増える機会でもあります。
可能であれば、できるだけ若い世代に啓蒙して自主的に企画させられれば、将来的にも有望な手法になることでしょう。
新しい人やものを受け入れて、新陳代謝を活性化する活動は大事なことですが、地域に根付く文化・伝統や観景は、単に守るだけでなくその是非を含めて、地域の人々にその地域の特徴を再認識させ、それがたとえ消えゆくものであったとしても、地域性を考えさせてくれるものです。
この連携は、古きを守ってきた人たちと、新しいものを積極的に取り入れようとする人との話し合いで熟成されるものです。今伝統技術が、新しい発想で生まれ変わる姿を、メディアで見る機会が増えているのも、その良い実例でしょう。
愛知県でその可能性のある街並みや、伝統を紹介します。
皆さんの街でも探してみてください、そしてできれば繋いでみてください。なにか新しいものがうまれるかもしれません。
岡崎ルネサンス
蟹江町内の歴史散歩を楽しみましょう。
http://matinami.o.oo7.jp/tyubu-tokai2/kiyosu-nisibiwajima.htm
「セト・ノベルティ」って何?
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喫茶店の「モーニングサービス」発祥の地、愛知県一宮市のご当地PR女子「一宮モーニングエンジェルズ」ってなんだ!?