愛知の引力。技で愛知を牽引する、世界のトップメーカー
前回愛知県の広報パンフの4、5ぺージ「技」を紹介するページの最初を飾る、水素燃料自動車MIRAIを発売するトヨタ自動車の話題です。
昨年からセンセーショナルな話題がてんこ盛りな同社ですが、地元企業なので今更書くのもなんですが、かつては超のつくほど保守第、一党的な自動車メーカーでしたね。
「手堅く、無難に、間違いない」自動車には定評があった記憶がありましたが、そのイメージは今では良い意味で、スッカリ払しょくされた感があります。
トップが原点回帰を始めてもう何年経つでしょうか、同社に冷めた見方をしていた筆者からみても、見事な変身を遂げてスッカリ愛知の「技」の象徴としても風格を見せているように思います。(と言いつつ、未だトヨタ車はAE86しか乗ってませんが)
トヨタ自動車は、グループ会社のダイハツ自動車を持ち株増資で完全子会社化したのは驚きました、かつてトヨタは軽自動車を相当嫌っていた時代があったのですから。
そして、さらにもう一つの軽自動車メーカー大手にも歩みよります。
スズキの提携模索は、スズキの持つインド・欧州市場に関心があるのでしょうが、トヨタにもスズキ自動車の柔軟な自動車開発思想に、リスペクトするところがあったかもしれません。
その根拠に、昨年以前トヨタは低効率エンジン開発の技術において、低公害ディーゼルエンジンで好調の、マツダ工業と提携をしていたからです。
トヨタ自動車は、世界のトップメーカーですが、まずは日本の自動車技術や交通システムを牽引する代表メーカーです。
日本には、他にも日産自動車や本田技研工業。アメリカで大ヒットする富士重工など、たしかに優秀な乗用車メーカーもあって、それはそれで賞賛すべきことです。
例えば、日本自動車メーカーの衝突安全性は以前から定評がありますが、50年で相当カイゼンされています。
1959年と2009年の自動車を衝突させるとこんなに違う、
50年間で自動車の衝突安全性能はこれだけ向上 - GIGAZINE
その安全性技術の分野でも「メイドインジャパン」の自動車は優秀なのですが、世界で闘っていくには、開発力、製造・供給力、販売力すべてにおいて優れていないと、本当の日本車は勝者にはなれません。
そういう意味でトヨタ自動車は、日本のトップメーカーの枠を超えた立場から、日本製自動車の優れた技術を積極的に取り入れ「ジャパンブランド」の自動車メーカーとしてのプライドをもって世界の市場に取り組もうとしているのかもしれません。
トヨタとフォード、車内IT技術で提携 シリコンバレー依存軽減
自動車盗、愛知で40億円超…トヨタ車「人気」
: 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
更に同社は、国内メーカーだけでなく最近でも、海外の自動車メーカーとも積極的にコラボレーションを実践していますし、世界で同社の自動車品質の定評は盗難車ナンバーワンと言う不名誉な統計からも現れています。(ISISに供給されたピックアップもTOYOTAの文字がVTRに映ってましたよね、あれもある意味……世界品質の評価ということでしょうか……)
こうした、世界企業の本社が東京ではではなく地方にある事は、企業機能の分散化という今のトレンドに当初から実践している企業として、愛知の技術のシンボルにふさわしいお手本です。(東京本社がありますが、実質本社機能は愛知県)
これだけの世界企業においても、地場産業に大いに貢献し、地域文化・商業の活性化にも大いに貢献する、同社の活躍は地域創生の観点で、今後も注目していきたいものです。
愛知)常設展を大幅リニューアル トヨタ博、開館以来初
:朝日新聞デジタル名古屋駅前に「プリウスバー」名古屋トヨペットなど : 日本経済新聞
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO95219460W5A211C1L91000/