くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

子どもを助ける環境づくりに、一歩でも歩み出さないと

 

 東京では、春を報せる梅の花や、早咲きで知られる河津桜が咲きだしているそうで、少しづつ日本の春の色が全国に広がりそうな話題に、心も春めいています。

 

 今回は、日本の春には少し程遠いお話になります。
日本の人工が減っていて、日本経済の成績表でもあるGDPもマイナス成長となっている現状で、そろそろ大人は責任と覚悟を持たなければならないのではないか、という課題に触れます。

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 人口減少が確実視されて既に何十年も経過していますが、未だ少子化対策は実績を上げ居ていません。政府は代替わりして改革が進まなかったり、高齢者比率が高くなってしまったり、子供を育てやすい環境が予想外の景気悪化で実現しなかったり、これらは誰が悪いと言えないまま、置き去りにされたまま今に至るツケと言っていいでしょう。

 日本の宝とも言われる子供の貧困は、過去最悪になっていると聞きます。こうした中でも民間で真剣に対策を立てようと努力している組織もあります。

「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク

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  対策の実績が芳しくないために、将来に希望を持てない子どもたちが増えていて、大人たちが自分の老後を優先している姿には、決して明るい未来は彼らには見いだせないでしょう。

 

 筆者も年齢的には近い将来高齢者の仲間入りする世代ですので、高齢者対策の話題は関心が高くはありますが、その一方で少子化対策子育て支援、子どもの貧困対策に比べて明らかに、弱い印象が強いのです。

 この頃のニュースでも、子どもの安全保護や貧困に関する話題より、明らかに高齢者対策に関する話題の方が真剣に討議されているように思えて仕方ありません。

 

 これは単に数をたのむだけの問題であれば、おかしなことです。

 多かれ少なかれ、国の将来設計は同等いやそれ以上に大事な事なはずです、それを数の多い方が声高に騒ぐほうを優先的に対処しているとなれば、とても残念な話ではないですか。

 敢えて極論を言ってみれば、子供が悪いのか大人が悪いのかで言えば明らかに後者なのは自明で、むしろ罪のない子供に負担を押し付ける現実に、日本の政策の極端なバランスの悪さを感じない人はいないでしょう。

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 高齢の親御さんを持った子どもは、働く時間・自分の時間や生活の時間を削って必死に面倒を見なければならないし、世間慣れしない子供をお育ての大人は、子育てで様々な憤りを感じることは多々あるでしょう。

 家族、そうでなくとも持ちつ持たれつの関係は、欠かすことのできない最も重要な約束事ですが、その約束事を大人から反故にすると思われるのは本意ではないでしょう。

 

 今、ここで大人たちが一つの覚悟と、子供達への配慮を怠ってしまった場合、連綿と続いてきた世代のリレーは正常に引き継がれない可能性が高くなります。

 戦後を生き抜いてきた、または高度成長期を勝ち残ってきたと自負する高齢者が、勢い余って、次世代への引き継ぎを忘れてそのまま余生を過ごそうとしています。

 若い世代にすれば、それはあまりに理不尽な話です。

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 このような美談をここで持ち出すのは反則技だとは思いますが、やはり大人と子どもの関係で言えば、お手本の事例なのでしょう。

 人である以上、何歳になっても健全に生きる権利や、資格をもっているのは間違いないのですが、同時に若い世代でも全く同じことで、ウエイトがどちらに傾いてもいけませんし、パイが限られているのなら分け合うように日本の福祉は考えられているはずです。

 これを建前や偽善だと一笑に付すのは処世術に長けた大人には簡単ですが、そんな処世術さえ持たない子ども達が、痛みを感じている以上、私達から歩み寄って人生の年長者らしい姿を、チャンスがある事にいまよりちょっとだけ、でも見せてもバチは当たらないと思うのです。

 

  これは、国民・市民の自発的な努力の話です、最後に言いたいのは国がどんな理由が在ろうが、日本の世代交代設計をこのようにしてしまった罪が最大で最悪であるのは、言うまでもありません。

  ただ愚痴を述べても仕方がないので、その上で民間でできることとして申し上げた次第です。

以上。