くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

日本の大動脈二つの高速道路にできるメリットと可能性

 

 いよいよ2月13日に新東名高速道路の浜松いなさJCT~豊田東JCT開通にあたって反響を記事ってみたいと思います。

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 今回は2012 年まで開通している、新東名高速道の東端、御殿場JCT(静岡県御殿場市)から浜松いなさJCT(静岡県浜松市)に加えて以西の豊田東JCTまでが完成し、総延長約200kmが開通することになります。

 

 今回延長された区間は、走ったことのある方はご存知だと思いますが、東名高速道の工程でも名古屋ICまでの区間でもっとも渋滞するICが集中する区間です。

 この区間が二重になる事は、すでに完成している浜松いなさJCTより東ルートの利便性、観光の魅力アップになるだけでなく、実は従来の東名高速道路の方が恩恵を受ける可能性が高いと期待されています。

新東名の愛知延伸、その期待は新東名でなく東名に? | 乗りものニュース

  名古屋都市部の東西両側は、渋滞ピークはそれはひどいもので、筆者も何度下の道に降りて名古屋に戻ったか知れません。この区間の開通は地味にウレシイ延長になるはずです。

 

 さて観光面でも、2012 年以降、新東名開通でSAなども新しい工夫がされて、地場の食材・観光品などと触れ合う機会が格段に広がったと言われますので、今回の延長によって、この点も静岡、愛知にとって力を入れているようです。

 愛知県知事のPRでも積極的に広報しているのはもちろんですが、愛知県では岡崎にSAを兼ねた新大型施設が出来るようです。 

 新東名 NEOPASA岡崎、2月13日オープン…東海地区最大規模のSA

 愛知県は観光の柱の一つに、歴史観光を大きく扱っていますが、そのメインにあたる徳川家康ゆかりの岡崎市に、このような設備を設けることは、観光戦略として力の入れようが違うようです。

 

 静岡県側は、今回浜松以西の延長なので、SAなどの追加はありませんが、西側からの観光客増加に期待を寄せていて、その効果をより加速させるために、中日本高速道路は今年、静岡・愛知両県との共同企画で「新東名開通記念ドライブプラン」を発売しましたね。2月13日~8月31日(一部期間を除)に両県内に設定した周遊エリア内乗り放題プランです。

高速道周遊“乗り放題”プラン発売 新東名延伸で誘客

中日本高速、愛知・静岡の高速道路乗り放題プラン発売 : 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO95833960W6A100C1L91000/

 こう言った乗り放題プランや、地域観光に組み込んだお得なパッケージは、来る三重県伊勢志摩サミットに向けての周遊プラントの相乗効果を、中日本高速道路は見込んでいるようです。

 今後新東名の東側もさらに延長されていけば、東京など関東圏と名古屋以西の中京・関西圏との行き来が、来るリニア新幹線との相乗でより身近になるのを、見越した様々な市場が生まれる事が期待されます。

 ネガティブにとらえれば、中間地域の観光過疎化やお互いの市場争奪になりかねないとの見方もありますが、海外客の増加も視野に入れた、相乗的な発想でより効果的に国内の観光をアピールする手段になっているのは、ネガティブ要素を上回る今までにない、上昇気運の高さを感じずにはいられません。

 サイは投げられています、与えられたチャンスは最大限生かすことに集中すべきではないでしょうか。

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