くろま流 × NAGOYA式 ブログ

地域産業・観光を広い目線から、東海・名古屋あるあるをリサーチ。

世界で一般化する多国籍共存の時代を迎える今年の日本

 

 2016年という年は、私達日本にとって幾つかの乗り越えるべき課題が、形になる年でもありますが、その一つに人口・人材減少にともなう海外人材の受け入れです。

 

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 2015年以前より、問題提起や話し合いはさまざまされてきたものの、問題の自覚程度にとどまっていましたが、今年はいよいよ具体的な動きを見せていかなくてはなりません。

 

 外国人の受け入れは、大きく分けて商業的な目的である、海外渡航者・観光客の増大による、設備やサービスの充実化と、労働人材不足による一次・二次・三次産業の期間工・人員不足の解消になります。

 ただし、さらに深刻なのは人口そのものの大幅な減少を少しでも緩めないとなりませんので、国内少子化対策も進めてはいるようですが、短期では解消は不可能で、現実的には海外からの移住者を受け入れる選択を取るようです。

 海外移住者の増加は、中国・韓国・東南アジア、ブラジル・インドなどから何十年も前から移住者は居るようですが、これから必要とされる人数に比べて少ないモノでしたし、その数でさえ共存するのに、さまざまな問題を生んできたようです。

 

 筆者が生まれ育った町でもかつて盛んだった陶磁器・タイル製造産業の増大で、一時期たくさんの韓国・中国、近年ではブラジルの人々が増えた時期がありました。

 当時は、日本人同士でも差別など珍しくない時代でしたから、外国人に対しては推して知るべしですから、トラブルは何度も目にしたこともありましたし、とても身近に感じている話題でもありました。

 

 関東の一部などの例でもで30年前から、多国籍団地による外国人受け入れといった模索を続けており、生活習慣・宗教・文化の異なる人同士が共存する難しさを露呈していましたが、その30年もの間に、それぞれが歩み寄り一つ一つの食い違いを話し合いで、問題解決に至ってきています。

 大人たちは、どちらも従来の生活習慣に慣れ切っているので、すり合わせが困難でしたが、それぞれの子供たちは、当たり前の様に同じ学校で過ごし同じ時間を過ごすのですから、そのうちにお互いの感化が早く進みます。

 生活習慣の差などから来るトラブルも、日本人の「当たり前」を子供達が学校で学んで帰って、親に教えることでその意味を理解してもらえるなど、歩み寄り・相互理解は確実に解決へ向かえる事がわかってきました。

 

 これらの過去にこのような経験のない人々にとって、外国人受け入れは想像つかない点も多く、不安になることもあるかもしれません。

 時代背景もあるあもしれません。例えば何十年も前は経済成長やバブルで人々の心にゆとりがあったかもしれません、ただイマドキは不景気も続くなど気持ちのゆとりの無い日本に迎え入れる余裕があるか、マインド的な課題もあるでしょう。

 また、日本人労働者の中でも正社員・派遣社員、女性労働環境のアンバランスも不安の要因になるかもしれません。

 

 ただ、このような問題は少なからず日本だけにある問題ではなく、途上国でなくとも欧米先進国であっても抱える問題であり、さらに海外ではEUのように近年移民の受け入れを積極的に行うなど、人種の垣根を取り払う流れになっています。

 EUの国々が抱える在来外国人は、日本の2倍から3倍もの人口比率のさが出来ており、その差は年々広がる傾向があるそうですから、グローバル社会に共存していく日本においても、今後ますますアジアの中心を目指すのであれば、海外人員受け入れはノルマにさえなりかねません。

 

 そこで、既に受け入れを積極化されているEU諸国を例にどのような問題があるのかを持て見ると、ドイツは自ら課して積極的な受け入れをしているのはニュースで見る通りですが、フランスは移住者に同化政策を課していて、条件を付けているために最近イスラム教徒からの反感が強まっています。

 一方、南部のスペインでは少し異なるようです、相変わらず受け入れ数は日本と比較して2.5倍もの人口比に増えているそうですが、フランスと対照的な政策を促し新たなアプローチをしているようです。

 つまり移住者も国民と協同で対等に問題を解決していく政策です、ただ現実はこの国でも市民の偏見は問題化しており、取り除く努力をしているようです。

一例では、反うわさ戦略なる取り組みで、反うわさ戦略専属エージェントが存在し、国民と移住者のさまざまな障壁を、観察しその場で注意したり、直接指導したりするそうです。

 また、この国でもまだ偏見のない子供達に注目しており、学校を回って劇などで判り易く問題解決の仕方を、早いうちに教育していく運動を実施しているそうです。 

 

 あまりたくさんの事例を紹介できず申し訳ないのですが、国内・海外で共通に大事なのは、今まではこうだったという思い込みでなく、事実をどう理解しあえるかの解決だと思われます。

 習慣そのものを問題視するのではなく、なぜそういう習慣に至ったかを誤解されないように説明するのが大事なのかもしれません。

 あと受け入れを促進するのに、どうしても多数派重視の考えが何より優先されて受け入れを阻むケースはありえますが、入国者は日々学習して順応していても否応なしに受け入れ拒否をしてしまうトラブルは避けたいところですし、受け入れ側が思考停止しないよう、入国者の進歩とのギャップが生まれないように注意する必要もあります。

 

 日本固有のモノでは、古来からある主従関係や村社会的思想が外国人にも向けられる問題もあるでしょう、良い意味ではとても親切で面倒見の良い日本人の印象も定着してきています。

 海外からの移住者の、日本グローバル化への分析・指摘はこんな感じです。

 "内"と"外"を意識しながら、2本の足を両方に置くこと。それがグローバルマインドです -- ブライアン・シャーマンさん | My Eyes Tokyo

http://www.huffingtonpost.jp/my-eyes-tokyo/global-comunication_b_8872698.html

 積極的な日本文化への参入や、意欲は相当高いのが解りますが、日本に来るキッカケや動機は、それなりにリスペクト無くしては、遠路はるばる来るはずがありません。

 これからも、その良いイメージをより広めて、日本を魅力的な国だと思ってもらって、良い人材が多く来てもらえる工夫も必要なのでしょう。