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くろま流 × NAGOYA式 ブログ

名古屋在住者の視点から地域産業・観光を通した活躍を応援。

知られざるご当地ブランドをサポートする仕掛人達、伝統産業生き残りの妙手

 

 前座は、昨日に続いてGPファイナル女子フリーのチョイコメントです。

 宮原初出場にしてフリー140点台で暫定1位を最後の一人まで堅持。ジャンプを多用したためか2つのジャンプ不発がたたって、120点台にとどまった浅田とは対照的に残念な結果。両名とも滑りはとても優雅で迫力もあったのですが、ちょっとした番狂わせで残念でした。ロシア勢の滑りは手堅く上位に食い込み、最後の一人で1位を譲り宮原2位、十分大健闘でした。 男子は、羽生が期待通りV3優勝、今期初出の宇野3位で大健闘、村上も頑張って6位でおおむね予想通りでしたね、男女とも新人の健闘が光った大会でした。

 

 
シャキーン……さて、本題です。

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 地方の特産物の知名度を上げる方法として、定着しているのが東京都内でのアンテナショップによる、反響・情報収集が知られていますが、それとは別に最も人が集まり流れる場所での露店販売、その仕掛け人の話題です。

 

 例えば、大型デパート・百貨店での「大○○展」みたいな、販促イベントや、駅ナカでの露店販売が知られていて、JR東日本の「ecute」が話題になったり、品川駅の駅ナカは乗り換えなど海外環境客が通ることで知られていて、年齢層問わず人の流れが速い事もあって、テスト販売にはもってこいの場所でもあります。

ますます楽しく便利になる「エキナカ」にご注目ください。

 https://www.reast.co.jp/life_service/station/

 東京に本社・本店を持たない中央に販売網を持たない、地方企業・店舗にとってはチャンスを生かすノウハウを持てない事で、販売・ブランド化をサポートする会社も知られています。

 単に個別に販売補助をするのでは無く、売る場から販売員まで、生産者直売のれん会(台東区、創業2007年)が、中小企業コンサルタントの立場から、全国の店舗工場を繋いでおり、会員は100社、10万円/月会員費、商品を買い取り売り切る(返品なし)方針でそれぞれの特徴を生かした、商品開発を代行やサポートをしています。

 基本は地域のブランドを土産として買ってもらい広げ、街ごとブランド化を目指すメリットがあるようです。

 事例として、東海地方の加工販売工場とのマッチングの例をご紹介します。 

 

地方の逆襲、街の名を一気に広げる絶品スイーツとは?

 北海道、三笠市高齢化の進む元炭鉱町で、人口も6万から9千人に激減する過疎町。

 依頼を受けたのれん会が特産のメロン・スイカを見に農家へ直接訪問、三笠メロンは果肉がきれいなオレンジした甘さタップリにもかかわらず、隣県の夕張メロンに隠れて無名なメロンで、皮は厚いが糖度は夕張メロンに負けないのですが、道の駅に年間60万人訪問客が訪れても、富良野旭川の通過点に過ぎず、トイレ休憩にしか利用されていない現状で、折角の良品も果物は夏場3か月しかなく、冬場には売るものが無くて閉鎖されていたとの事。

 のれん会は、ひやして食べるクリームパンで大ヒットした広島八天堂に、同じ境遇の三笠市とのコラボを持ちかける。

 開発した結果、川に近い青い部分も甘く触感良い>果肉と合わせてクリームパンに加工し、更に日持ちのある商品へ改良、余剰分は分けてピューレにして保存、いつでもパンに注入した商品化ができるようにした。

 また、愛知県半田市ジェラート専門メーカー知多セントラルシステムズへ依頼し、
スイーツ販売実績を持つ店舗FRESCOへ、三笠メロンのピューレを使ったジェラート作成、メロンの皮に元の様にジェラートを塗り込んで、ジブレにし2品目を開発。

 出来上がった試作品は、のれん会が直売所で試食会を実施、ジブレ・アイスを中心に数点厳選し、商品化が決まった2品は、一つは生メロンと変わらない風味味に好評だったし、メロンパンは青肉と程よく混ぜたクリームが絶賛。商品化しお客へテスト販売、初売上18万円を上げた。

 東京なか店では八天堂店舗で最新作として、三笠メロンクリームパンが大好評を博す結果になったとのこと。こう言った評判が一気に立てば、注目されることを証明しました。

  その他食品以外でも、地域の伝統産業とのコラボレーションによって、新しい販路拡大に工夫を見ることができます。

 

大手百貨店、地方の職人たちにめをつける

 福井県越前市箪笥町。越前箪笥の存続の危機、需要減で1台しか売れず、職人も80から20人へ減り、職人も現代家具で生計立てながら、伝統を受け継ぐといった深刻な状況。

 そごう西武グループでは新しい試みを紹介する。西武福井店で、そごう西武が立ち上げた地域支店が企画するAREAMODE。 

 越前箪笥の独特な金具を使った髪留めの提案を追い、戦略会議で池袋店でフェアに向けて地域で評判の商品を集結、展示販売したところ、好評を博す。

 さらにコンセプト商品として、越前箪笥の技法を用いた機内持ち込みキャリーバッグをひっさげ上京し、その伝統芸の粋をアピールできたようです。

 

還暦過ぎてから職人に、女性の商品化への奮闘

 エリアモードの藍染ストール制作したトータスという染色会社。100年の老舗だが、製造拠点が海外移転で売上減を契機に藍染製品に参入。

 藍を育てることから初めて独学で開発、トータスが依頼藍染のコートを発注し、マーケティングを伝授する。

東京のデザイナーとのタッグで、着たら判るデザインへの挑戦、課題は藍の特徴を引き出す美しいグラデーション、1着あたり2日かかる染め上げは一つ一つ真剣勝負だが、結果は、その偶然と計算のバランスをうまく引き出し、藍染の新しい販路を切り開きました。

 

  こうした取り組みは、今は東京での販路拡大の可能性をさぐる大実験ではありますが、こうした飽くなき努力は、今後地方には及んでいない客への評価へつなぐ、貴重な経験であり、地方の観光産業をささえる大事なアイテムとなるのは間違いないでしょう。