くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

人手不足の妙案、転職サバイバルに光?

 

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 来年大学新卒者のリクルーティングもまだまだ大変な時期だそうですが、一旦就職できても一つの会社で更にキャリアを積むのが、困難な時代になっていではあります。

 雇用される側にとっても、一頃流行りの「終身雇用」もこれからは主流でなくなるかも知れませんが、雇用する側も少子化で昔のように潤沢で無くなった人材確保に頭を悩ませていると聞きます。

 いわゆる人手不足時代のサバイバルを強いられている訳ですが、中小企業では特に顕著で、正社員でも複数企業の掛け持ちOKのところも出てくるなど、専門ノウハウの蓄積はその重要な鍵を握っています。

  筆者にもかつて関わった事があるのですが、当時嘱望されていたウェブデザインやマックでの編集デザインを独学で習得して、仕事にありつけた事がありました。

 今じゃ、お金さえあればいくらでも習得出来るので、珍しくも無くなってしまいましたが、独学レベルでも何とかなったのです。

 

 さて、そんな昔話に通じる話が今でも話題になっているようです。

 ウェブデザイナーのIさんの事例で、起業して自社の仕事を立ち上げるまで、嘱託業務のように彼のノウハウを別の企業に通って貢献されているようです。

 企業によっては、優秀な人材を確保するために、仕事の掛け持ちも認める制度を持っているところもあるようです。 

 雇用される側は単に働けるだけでなく、その企業の福利厚生を受けながら、一方で不安定なベンチャーも経営可能という訳です。

 そういった企業は、人材不足を掛け持ち認可という特典をアピールして、優秀な人材確保出来る可能性を広げているのです。

 「メンバーシップ・オプション制度」

 と言うそうで、ITベンチャー事業の事例です。

 

  また、ITのように専門性の高い、日本が得意とする職人系を求める企業でも注目されているようです。

 人材不足時代サバイバル、他社ノウハウで”一人前”

 K社長達の部品加工企業の例で、独自技術を持つ特に極めて専門性の高い職人技の、新人教育は少子化時代においては、死活問題です。

 この問題を解決できずに、どれだけの尊い日本匠の技が消えていった事か、残念でなりませんが、それを食い止められるかも知れないと言う試み。

 漸く手に入れた新人教育に、敢えて同業他社に技術を学びに行かせるという、かつてでは禁じ手とも言える秘策中の秘策とでも言いましょうか。 

 長野県飯田市で部品加工関連の9企業が、独自技術やノウハウを共有し人材育成を図るという、目からウロコの手法です。

 製品や部品の強度を正確に測定する、非破壊検査資格を業務扱いでノウハウを合同企業同士で共有できる制度を実施して、人材確保・共有をアピールし、企業価値を高める工夫事例です。 

  これらの事例はTV番組で見たのですが、ご覧になられた企業人事の方でも注目された方も、少なくないのではないでしょうか。

 

 日本人は、昔から限られた資源を無駄なく活用する知恵を育んできました。

 今時の希少な人材も、こうした工夫で乗り切っていこうとするする姿に日本の明るい未来が、垣間見えたような気がしました。

 

ガンバレ、日本の職人。

ガンバレ、地方の働き手たち。