くろま流 × NAGOYA式 ブログ

地域産業・観光を広い目線から、東海・名古屋あるあるをリサーチ。

トヨタ2020年を目指す自動運転センシングと、IT企業との違い

 

  IT大手Googlle、Appleも参加表明している、次世代交通網の世界的な主導権獲得競争は、水面下ですでに火花を散らしていて、国内でもトヨタ自動車が6日、完全自動運転制御を応用した自動車を、東京都首都高で公開しました。

 テレ東のビジネス番組WBSで放映された密着取材を見る上では、まだまだ課題は多そうに感じました。

料金所を入って比較的混雑の少ない高速レーンへ流入成功。

その後安定走行確認後、カメラは恐る恐るながら手を放している映像

→カーブは順調問題なく首都高のアップダウンも含め、60から80km/h未満程度の速度で安全な車間を保って走行。

突然の左レーンからの割り込み→車間にゆとりもあってか、適切に自動ブレーキで減速で車間調整。

車間センサーの予知能力の向上が効果発揮。

渋滞合流→ウインカー→徐行・待機ご間もなく合流。

車間が狭くてもインター出口付近で低速なため、合流成功。

360度ミリ波レーダーを使った測定値で瞬時に判断するしくみ。  

 と、映像だけでは危なげない様子を見せましたが、高速道路としては比較的低速で流れている首都高で昼間のあまり流れが複雑で無いロケーションに見えたため、まだ良くても7割程度の印象でした。

 しかし実地試験としては大枠で合格点レベル、ライバルの海外企業、特にgoogleは相当数一般道走行を繰り返している事は有名で、筆者も「TED」で同社CEOがスピーチしたプレゼンを見ましたが、かなり自信を深めている内容でした。

 それを考慮すると、まだまだ及第点とは言い難い結果でした。

 

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次に、交通システムの紹介。

 実はその数日前に新型クラウンに搭載された、新オプションとして発表されたものですが世界初とうたって、交差点右折の際に、見えにくい対向車・歩行者の存在をアラームで報せたり、車間距離を保つ機能のようです。

 これは一般道の交差点に設置される「ITSコネクトシステム」という、まだ全国で20か所のみの設置ですが、事象実験を行っていて、そのシステムを利用して実現する機能です。

  なので拡張が決定しているわけでなく、WBSでも大浜キャスターやゲスト・コメンテーターが、 

事故の責任は?(新たにメーカー責任として浮上)

セキュリティの対策は?ネットPCと同じ(システム乗っ取り) 

  指摘した問題もあって、肝心のITSコネクト通信規格統一や、車と車、施設と車の通信インフラコスト負担(現状警察庁)はどこが負担するのか、ハンズフリーの利便性と引き換えに、未知の事故率の増加による責任所在などが具体的に上がっていました。

 

 この事業整備、実はは2020年までの国家プロジェクトとなっているそうで、この取材を見ては技術的には順調と言えるかもしれませんが、日本では中々進まない法整備について果たして間に合うのか? 

 また、トヨタ自動車も国内標準化を見据えての先行投資の段階、他社との統一の課題もまだこれからの状態です。

  関連トピックとしては、6日独VW排ガス問題を受け、国土交通省が 路上走行での抜き打ち検査実施を発表。

 ディーゼル車を生産する国産・輸入メーカー対象にサンプリング検査
これを受け、現時点で9社は不正無との声明を出しているようです。

   

  最後に、自動運転についてはgoogleトヨタでは決定的な違いがあります、それは前者がミスを犯す人間より車の方が安全な運転をする事実を肯定しているのに対し、後者はあくまで人間の判断を基軸にその不足する点を車が補うという違いです。

 この決定的に異なる思想の相違がどう影響してくるか、今後も目が離せません。