おもてなし武将隊は名古屋文化の空気を表現出来ているか
何度か目の、名古屋おもてなし武将隊の話題です、筆者は特別に武将隊のファンでは無いのですが、無いのですが……彼らの活動を直に見てしまうと……良いですね、すごいと思ってしまいます。
上の画像、実は彼らはこんな人たちなんです。
何か親しみが持てませんか? 一番手前の目が愛らしいのは……だれ?
その左にちょこんと顔を出しておられる方、織田信長「殿」ですよ、キャラ考えるとあり得ない笑顔ですよ。(右の家康公は、かろうじてシリアスリーですが)
もちろん、俳優さんたちのオフの光景ですから当然なんですが、実はこの姿が示す人柄と人間関係は、正装して舞台に立つ武将隊の姿を生き写しにしているんです。
筆者も、この夏名古屋城で開かれた名古屋宵祭りで、徳川家康忍者隊のお披露目舞台で共演した際に、初めて彼らを生で見たのですが、そのフレンドリーな場の盛り上げ方は、上の写真に現れている空気そのものでした。
女性ファンが多いので、単にカッコイイだけのアイドル視していたのですが、イヤイヤどうしてオモシロいんです、彼ら。
その姿は、高尚な言い方をすれば能に対しての狂言みたいな存在、古くから名古屋のチョットネアカな感じの名古屋芸能を、しっかり踏襲している気概が感じられ、いい意味で裏切られました。
もちろん、紹介記事にもあった名古屋城年間パスポートを買って通い詰めるほどハマる気持ちも十分理解できます。
余り芸能界は詳しくはありませんが、ジャニーズのアイドルが以前はカッコイイを全面に売り出していましたが、最近はおちゃらけやキャラクターの味を前面に押し出しているのと、同じような手法だと思います。
名古屋市運営から、代理店運営に変わってしまうそうですから、いやらしい話ですが、売ってナンボの世界に身を投じなければならない現実がある様ですので、今のような自由奔放な身から溢れ出る楽しさ、ワクワク感が今後も彼らが保てるか、心配なところです。
ただ、彼らとて舞台芸能のプロ上がりのパフォーマーなのは間違いなく、基本的にプロ意識と人を楽しませる喜びを知っている筈ですから、きっとやり遂げるでしょう。
あとは、彼らを活かすも殺すも、運営会社のプロデュース能力次第です、名古屋市も始めた以上ここまで盛り上げたチャンスを、事務的に切ってしまわず、彼らをサポートすべきでしょう。
明らかに名古屋おもてなし武将隊の人気の中心は、その自由奔放な空気を私達に見せてくれている、と言うところですから。
文化と言うのは、人気から始まってその客の思いに添い遂げる事で続いていくものですし、歴史に残って文化と呼ばれるのですから。
かげながら、彼らと名古屋文化を応援します。
「おもてなし武将隊」は文化になるか/愛知 | THE PAGE 愛知
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